ハゲタカ(TVドラマ, NHK) | タイ・バンコクでフランス映画を観る会

タイ・バンコクでフランス映画を観る会

敷かれたレールの上を走るだけの人生に疑問を感じ、高校卒業と同時に東南アジア放浪の旅に出てから10年。今、バンコクで暮らしています。

知人から借りたDVDにて鑑賞


これはひどい作品でした。


まず、日本が置かれている現状を認識させたい、という狙いがあることはわかります。

しかし、人情話を中心に据えてしまったせいで、完全に狙いがぼやけています。


経済ドラマなのは、ファンドがどうとか、M&Aがどうとか、という道具立てだけで、

結局は鷲津の心のわだかまりが解けてよかったね、ってだけの話じゃん。


日本企業が外資に買い叩かれる原因となった、

従来の日本型経営から生じた問題はなんら解決していないのに、

最終的にみんな情に流され、思考停止しておしまい。


こういう話は、わざわざ経済ドラマの皮をかぶせなくても、

「男はつらいよ」のいちエピソードとしてやったらよかったんじゃないですかね。


そもそも、鷲津やその他日本人は途中から正義チームに転向したものの、

外資が悪いやつ(情のないやつ)として描かれているのはなぜでしょう。

製造業がやっていることと、ハゲタカがやっていることに何の違いがあるのでしょう。

製造業は、部品や材料を安く買い、加工して高く売る。

ハゲタカは、会社を安く買い、経営を改善して高く売る。

同じことです。

でも製造業はよくてハゲタカはだめなんですか。

情のわからん外人は日本の価値観とあわないから出てけ、ということですか。


赤提灯で交わされる、うだつのあがらぬおっさんの会話程度の話です。

高度経済成長時の日本企業を無批判に称揚し、

その問題から目を背け、過去の栄光でセンズリぶっこくための話です。


でも、ひとつだけよかったことがあります。

それは、栗山千明様が大変お美しいということです。

千明様、結婚してください。