知人から借りたDVDにて鑑賞
これはひどい作品でした。
まず、日本が置かれている現状を認識させたい、という狙いがあることはわかります。
しかし、人情話を中心に据えてしまったせいで、完全に狙いがぼやけています。
経済ドラマなのは、ファンドがどうとか、M&Aがどうとか、という道具立てだけで、
結局は鷲津の心のわだかまりが解けてよかったね、ってだけの話じゃん。
日本企業が外資に買い叩かれる原因となった、
従来の日本型経営から生じた問題はなんら解決していないのに、
最終的にみんな情に流され、思考停止しておしまい。
こういう話は、わざわざ経済ドラマの皮をかぶせなくても、
「男はつらいよ」のいちエピソードとしてやったらよかったんじゃないですかね。
そもそも、鷲津やその他日本人は途中から正義チームに転向したものの、
外資が悪いやつ(情のないやつ)として描かれているのはなぜでしょう。
製造業がやっていることと、ハゲタカがやっていることに何の違いがあるのでしょう。
製造業は、部品や材料を安く買い、加工して高く売る。
ハゲタカは、会社を安く買い、経営を改善して高く売る。
同じことです。
でも製造業はよくてハゲタカはだめなんですか。
情のわからん外人は日本の価値観とあわないから出てけ、ということですか。
赤提灯で交わされる、うだつのあがらぬおっさんの会話程度の話です。
高度経済成長時の日本企業を無批判に称揚し、
その問題から目を背け、過去の栄光でセンズリぶっこくための話です。
でも、ひとつだけよかったことがあります。
それは、栗山千明様が大変お美しいということです。
千明様、結婚してください。