核のゴミ その8 処分場 | 夢破窓在のブログ

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核のゴミ その8 処分場

核のゴミ「地層処分」適地なし、地質学者らが声明。

環境省のサイトから:



この図からわかるように放射線の飛程はいか程のものでもありません。
「核のゴミ」が発するアルファ線やベータ線は何らかの器に入れておけば被曝することは考えられません。
ガンマ線も50mほど距離を置いていれば被曝被害に遭う事はないでしょう。
距離を置く程電磁波は減衰します
周波数が短い電磁波ほど到達距離は短くなります。
人体に当たると図の通り数cmの範囲で被曝。

人為的に出力を高めた医療用X線とは異なり、「核のゴミ」の発する電磁波の透過力は図にあるように大きいものではありません。
セシウムなどのガンマ線は、ギガ、テラベクレルを被曝すような状況でなければ被害が出る事はありません。

コンクリートの建物を建てて、「核のゴミ」を収容し、100m以内を立ち入り禁止にすれば処分場としては十分なのではないでしょうか?
なぜ「地層処分」が必要なのか理解できません?

原子力規制委員会には原子力や放射線に詳しい人はいないようです。
福島事故に関しても、いまだに原因不明の問題が幾つもあったり、東電のサイトの誤った説明をそのまま受け入れています。
悪夢の民主党が選んだ人たちは、時の首相と同じくガッコでは学生運動しかして来なかった人ばかりのようです。
中でも地質学者と称している人は放射性物質については全く理解していないようです。
環境省の上の図を見た事はないのでしょうか?

中性子線被曝については問題はないのか?
これが心配で地層処分を検討しているとでも言うのでしょうか?
この人たちに「自発核分裂」や中性子線被曝被害の知識があるとは思えないのです。
前々回「自発核分裂」で述べたように、417kgの「核のゴミ」があればプルトニウム240だけでも100万個の中性子を発しますが、それはJCOの臨界事故で発せられた中性子の3兆分の1
これで被害に遭うのか?
とてもそうは思えないのですが、被曝が嫌なら深さ50mほどの穴を掘って、そこに建物を作ればよいと思います。
地中の水分が中性子を減速してエネルギーを奪ってくれます。

穴を幾つ掘るのか?何処に掘るのか?
ドラム缶に入れて無人島に保管して置くとどのような問題が生じるのか?
津波にさらわれたとして、どのような問題が起きるというのか?
地震で缶がつぶれたとして何が起きるというのか?

東京に大江戸線と言う地下鉄があります。
後から作ったのでやたら深い線路です。
ここには地下の駅の他に何か所か線路脇に保管庫が設えられています。
災害時の為の食料などが備蓄保管されてされています。
環状線になっているので、災害時はここから都内各所に物資を届ける事ができる。
地上が混乱していて移動困難でも救助物資を運べます。
地下鉄は地震にも強いのでこんな仕組みが作られているのです。

ここの保管庫に「核のゴミ」を保管してみたらどうなるのか?
地層処分に適した場所がない、と言うのなら保管したドラム缶が破壊される事になるとでも言うのか?
となれば、地震に備えて東京都が現在備蓄している救助物資は地震では役に立たなくなる。
別の場所に移して保管しろと言う話になるのではないか?
そんな心配はない、と言うのなら保管庫の数を増やして「核のゴミ」を保管して見てはどうか?

六ケ所村の近くに日本最大の砂丘があります。
あの地下に大江戸線と同じ深さの左右に保管庫を設えた地下鉄を建設する。
駅もホームも必要ないし、距離もずっと短くて済みます。
保管庫で働く全自動のロボットの費用が余分にかかりますが、大江戸線よりずっと安く作ることが出来ます。
深さは十分ですから、地上で訓練に励む自衛隊の隊員さんが中性子を浴びることもないでしょう。
大江戸線の建設費は約1兆円、この5分の1の費用もかかるとは思えません。
こんな費用は原発を再開すれば原油代が減るので1年で簡単に賄えます。
そんな大金を使わなくても、無人島に置いておけ、日本海溝に沈めろ、と言う意見もあるのですが。

「核のゴミ」の保管に「地層処分」などと言う話を持ちだすのは”まやかし”です。
「核のゴミ」は有用な資源です、知識が少しでもあるのなら、せめて「地層保管」と書くべきなのです。

(一言)
更新は1日おきの予定です。