嘘の参拾八 「セシウムさん」 | 夢破窓在のブログ

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嘘の参拾八 「セシウムさん」

セシウム137は「セシウムさん」などと呼ばれて「放射能」の代表のように取上げられていますが、セシウム137で具合が悪くなった人なんて何処にいるのでしょうか?

太陽光に比べて波の間隔が短いガンマー線を浴びたからと言って何が起きると言うのでしょう?紫外線と何が、どう違うのですか?

心臓の筋肉に蓄積されて心筋梗塞で亡くなった、などという人が何処に何人いるのでしょうか?
内臓より筋肉に2倍蓄積されていた?肉の密度が違うのだから当然なのではないですか?それで何人亡くなったのですか?

セシウム137による被害を調べてみます。

一つ目は、かの「長靴を履かなかった二人」です。
構内の水に触れて軽度の熱傷を負いました。

当初私は構内の水はベントで放出された気体が3月の福島の寒空で凝固して落下し、水に溶けたものだと考えていました。それ故に主成分は水酸化セシウムであると考えていました。
ところが良く考えてみると冷温停止とやらで圧力容器の中を洗って放射性物質を掻き出していたのですね。
温度が高いので、沃化セシウムも、水に溶けにくい水酸化ストロンチウムも汚染水として構内に垂れ流されたようです。
こうなると火傷の原因が水酸化セシウムなのかどうか?考え直す必要があります。

Cs137の半減期は30年、I131の半減期は8日、比放射能が1369倍違います。
I131は出来たそばから崩壊して行きますから18ヶ月稼動した炉内に存在する量は1か月分。Cs137は18ヶ月は殆ど減っていませんからI131の18倍が残っています。
I131の生成量は元々Cs137の半分くらいであるとして、さらに1崩壊あたりの放出放射線のエネルギーも半分であるとすると、
 18x2x2=72
 1369÷72=19
I131の放出するエネルギーは事故発生の時点でCs137の19倍はあったと思われます。
3月24日に事故が起きています。13日経っていますから半減期8日のI131は半分以下になっています。3分の1というところでしょうか、それでもI131の崩壊エネルギーはCs137の6倍以上になります。

あの火傷が放射線エネルギー被曝によるものだとすると、セシウム137よりは、I131やその他の半減期が短い放射性物質が原因という事になります。

あれは放射線が原因ではない。強アルカリの水酸化セシウム水溶液に浸かった事による化学火傷なのだ、という意見があります。
こちらが正しいとすれば犯人はセシウムという事になりますが、原発で生成されたものであったとしても「放射能」とは関係がなくなります。
放射線を発しない安定なCs133でも化学火傷は起こります。
小学生が化学の実験で石鹸を作ろうとして、誤って苛性ソーダを足にかけて火傷したという話と同類の話で、騒ぐ事ではなくなります。

この件は放射線被曝が原因だとしても、比放射能が遥かに大きい、沃素の放射線による火傷であって、セシウムの放射線による災害としては取上げるべきではないでしょう。

もう一つの話はブラジルのゴイアニアというところで起きた話。
医療用の放射線核種が廃品に紛れて放置され、これに触れた人が被害に遭ったという話です。
普通は医療用にはコバルト60を使います。セシウムを使っていたというのは珍しい話です。セシウムはアルカリ金属で反応性が高く、化合物も水に溶けやすいので漏れやすく普通は使われません。
中米の国でもCo60の取り扱いがまずくて被曝事故が起きているようです。

ゴイアニアの事故に関してはIAEAの報告書がありWikにもATOMICAにも詳しい経緯が載っていますのでそちらを参照してください。
この手の報告書は言っていることをまともに信じて受け取ってはいけません。
中味が詳細に及ぶほど、レポート作成者の作り込みが大きくなります。


火傷(ヤケド)で4人がなくなりました。火事で亡くなったのと大して変わりはありません、水泡が出来て皮膚が爛れていました、と報告しても手柄になりません。
「鼻血が出た人は手を上げて下さい」とやっておいて、「鼻腔出血がxx名に見られた」というような報告書になるのです。
鼻血の原因が放射線なのか、ただ興奮しただけなのか?なんて聞いても判断できません。アイツが手を上げるなら私も上げておこう、なのか?それなりの数字が作れれば中味はどうでもいいのです。

(続く)