嘘の参拾七 「中性子線被曝」 (続々) | 夢破窓在のブログ

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嘘の参拾七 「中性子線被曝」 (続々)

そもそも中性子なんて我々の身の回りには存在しません。
中性子が陽子にぶつかるのは簡単ではない、という以前に我々の身の回りに中性子なんてないのです。
それでも全く無いのかといえば、そういう事でもないようです。
花崗岩には微量のウランが含まれています。ウランには微量のU235が含まれています。この物質は極めて稀なタイミングで自然核分裂を起こしますから中性子が2個飛び出してきます。

太陽は巨大な核融合炉ですから大量の中性子が生産されています。太陽の重力に引き付けられて出て来れない筈なのですが、頻繁に爆発を起こしてフレアーが観測されます。その都度地球目指して中性子が飛んできます。
中性子は光速に近いスピードで飛び出してきますが、光ほど早くはありません。
中性子は12分ほどで陽子に崩壊してしまいます。光で8分かかる地球に届く頃には陽子線変わっています。地球は大きな磁石ですから電荷を持つ陽子は極地に吸い寄せられます。
大気圏に突入すると窒素などの大気の構成物質の影響を受けてエネルギーを放出して停止します。
オーロラが観測されたりします。
ごく一部が電荷の影響を受ける前に窒素の原子に衝突します。玉突き衝突で中性子が飛び出すと、この中性子が地表に届くことがあります。
窒素(N14)は炭素14になります。この物質は半減期が5700年あります。これが地上に落ちて来て草木や、我々の体内にも入ってきます。

何が言いたいのかと言えば、「ガンマー線と吸収された線量が同じであれば」などと書いてありますが線量が同じになる事なんか絶対に有り得ないのです。
空から降って我々に衝突したとしても極めて僅かで、自然界に存在するガンマー線(例えば体内のK40、C14)とは比較にならないのです。
我々が中性子と出会うには原爆をぶち込まれるか、特殊な場所で臨界に遭遇するかです。こうなると線量はガンマー線と比較して、などと言っていられる話ではなくなります。

飛行機で旅行すると放射線を浴びるというのは、陽子線(宇宙線=元中性子線)が機体に衝突して誘導放射線を放出からです。
陽子自体は機体を透過できません、そのほぼ全部が機体を構成する原子の反発などで運動を止められてしまいます。極々1部が機体を構成する原子と玉突き衝突すると2分の1の確率で中性子線の登場です。
登場した中性子線は、ほぼその全てが機体も乗員も透過してしまうのですが、極々僅かに窒素16、炭素14などを作ってしまいます。誘導放射線が放出されます。
人の体の中でもカルシウムがカリウム40になったりします。
人体にとってはK40もC14もお馴染みの存在ですから僅かばかり増えたからといってどうということはありません。
カリウムが豊富といわれるパセリを人の残した分まで食べたりする人が心配する事ではありません。

飛行士やキャビンアテンダントに問題が出ているという報告はありません。
(衝突する陽子の数-ほぼ全部)x極々一部
こんな量の中性子線では問題になりません。

中性子線は冒頭の文書を読んで感じるほど身近な存在ではありません。
気にする存在でもありません。

我々が浴びるとしたら、核爆弾から放出される中性子を浴びる時だけです。

JCO事故やチェルノブイリ事故で死者が出ていますが、これは我々に身近な例とはいえません。
チェルノブイリの消防士はJCO事故に比べてずっと距離を隔てて被曝したのに多くの死者がでています。これは核連鎖反応が継続中に事故が起こり、自然鎮火するまでに時間がかかったからです。
JCOの臨界では一瞬の被曝でしたが、チェルノブイリの消防士は数時間浴びていたものと思われます。
あわてて消火なんかしないで、2日ほど様子を見てから作業に入れば悲惨な事にはならなかったと思います。