夏山縦走 その3 | dekoの徒然日記

dekoの徒然日記

生きていれば いろいろあるけど まだまだ 
生きていかなくちゃならない それならば 
少しでも楽しく生きていこうと思う

 

波打つテントに、頬を叩かれて

目が覚める

 

何時頃だろう

ばちばちとテントを叩く雨

テントを舐めるようにして吹く風

やっぱり降ったか・・

雨スタートかな・・・ううっ...

考えても仕方がない

もう一眠りしよう

 

風は、一晩中吹いていた

そして朝が来た

小雨になったものの

風は、相変わらず強かった

テント初心者の撤収が始まる

無事に撤収汗

 

 

出発する頃には

雨は、ほとんど止んだものの

念のため、レインを着てのスタート

グレゴリーに付いているザックカバー

地味な色だ

レインも地味・・・

人間も地味がっかり
 

 

今日が始まる

気を引き締めて

気持ちは広げて

雲ノ平に向おう

ちなみに前に写っているのが

水場と外トイレ

 

 

わっせわっせと登る

振り返る

雲の切れ間から

お天道様が滲み出てきた

 

 

しかし行く手を見れば

天候回復なるかな・・・

という淡い期待は

ガスガスの世界に飲み込まれていった

 

 

双六岳の巻き道分岐着

天気が悪い

今年も、双六は巻こう

 

 

あ~ぁぁぁぁぁぁ

何にも見えないや・・・・

フードをポチポチと叩く雨粒

ザックカバーを、フルフルと揺らす風

ちょっとずつ、気が削がれていく

 

 

今年は残雪が多く

小屋での情報や

反対から来た方の情報

このような看板

いろいろな情報を頭に入れて

ルートを決めていった

 

 

我が家は、中道を選んだ

ガサガサと耳障りなフードの音

ぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃ

心地よい足元の音

 

 

霧雨

小雨

ポチポチ雨

お天道様

雲に阻まれ出てこられない

 

 

了解です

 

 

今にも傾れ落ちてきそうな残雪

残雪の下から

川の流れが顔を出す

上を確認しながら

さくさくと通り過ぎる

 

 

足元の花に、元気をもらって

 

 

雪渓登りを頑張る

 

 

レインを着ていると

音を拾い難くなり

会話も途絶えがちになる

でも、こんな景色に立ち止り

交わす笑顔で事は足りる

 

 

横を失礼いたします

 

 

とろとろと雨粒をまとい

ふるふると揺れる花

 

 

 

いっこうに回復しない天気に

気持ちが少し萎えてきた

黙々と歩き続ける

ふと顔を上げると・・・・

あらっおんぷ♪

 

 

お食事中の雷鳥さんと目が合った

そして奥様も、出てきた

二羽で仲良く葉を啄ばむ

 

 

しゃらしゃらと降る霧雨の中

ぼっーと雷鳥さんを見ていた

気持ちを切り替え、先へ進もう

「こんにちは」

たまの出会いが、とっても嬉しい

 

 

三俣蓮華岳着

曲がっている頂標を真似て

私も、びよ~んと曲がってみた

どうもこの山とは相性が悪いのか

昨年も雨だった・・・・・

 

 

ふぅ・・・・

 

 

雨は止む気配もない

黙々と登っていく

 

 

三俣山荘のテン場が見えた

 

 

しゃぼしゃぼと音がする中

三俣山荘へと向かう

 

 

これから向かう先の情報

 

 

ふぅ・・・・とりあえず休憩

 

 

山荘の喫茶に寄った

私は、名物のコーヒーを頂く

雨音も風もない

気持ちが、ゆるゆると解けていく

 

 

夫はラーメンを注文

 

 

ひと息ついたところで

この後のコース確認

小屋の方に、お話を伺う

計画していたのは

左の雪田経由で雲ノ平だった

 

だが、そちらは残雪多く通行禁止

鷲羽経由は、風強く要注意

渡渉点からの岩苔乗越コースは

踏み抜きが危険なため

推奨はしないが

無理という訳でもないという

 


△印に迷う

一緒に話を聞いていたソロの方は

渡渉点からの岩苔乗越コースへと、歩き始めた

 

 

いろいろとアドバイスを頂いた

自炊室を使っていいですよ

という有難い言葉も頂き

二人で作戦会議

 

 

話し合った結果

予定したコースの

倍近い時間は、かかるが

渡渉点からの岩苔乗越コースに決めた

さぁ、気を引き締めて再出発しよう