21歳ぶりの手術室。
あの時は、親もいたし、絶対に泣くまいと必死にこらえ、それでも恐怖ですごい顔とすごい精神だった。
死にそうな痛みで、寝たまま手術室へ渡された記憶。まな板に乗せられてる気持ちになっていた。
術後も、高熱にうなされ、集中治療室に何日か居て、ぼけてしまっているお年寄りが2、3人。
点滴を勝手に抜いて血まみれで怒られていたり、ずっと、おかーさーん!!とでかい声で喋ってたり、自分も意識朦朧‥。
とにかく、腹腔鏡であれだけ辛かったのに、開腹手術かぁ‥
手術は、その記憶しかないから、またあれかーと怖かったけど、今回は、カラカラと車椅子で移動。
ベビーカーを押す側が、乗る側になり、なぜかすいませーん💦って気持ちと、視線はだいぶ下になるなぁなんて、前回ほどの怖さはなかった。
手術台も自分で乗り、わちゃわちゃと準備されていく。
寒い。やたら寒いし、緊張も混じってガタガタガタガタ震えだしちゃって‥
だんだんベットが暖かくなり、暖かいやら寒いやら
主治医の先生は、喋り方がゆっくりというか落ち着いてるトーンで、やさしく説明しながら準備し、それでだいぶ安心した。
前回、無愛想と思ってしまって申し訳ない
背中に指す針は、やっぱり怖いし痛いけど‥ 思っていたより大丈夫だった。
緊急手術だし、お腹開けてみないとわからないから、破裂具合とその周り、どれだけ切るのか。
とにかくされるがまま。
何にもわからないまま、、、
麻酔。久々〜
◯◯さーん!!大丈夫かなー?
看護婦さんだったかな?
ね、眠いし、なんか夢も見てたんだけど、まだ寝たいんだけど‥
でも、体が重いような‥ だるい眠い。
集中治療室に入り、酸素マスクがついていた。
ああ‥ お腹切ったんだった‥
生きてた。よかったーーー。
先生が来て、
大丈夫かな?胸のあたり痛みはないかな?と。もう、下腹部しか痛くなかったので、カスレ声で痛くないと。
痛くない?そうかー 人によるのかなぁーと、ゆったり喋って、どこかへ‥
襲ってくる眠気と痛みと、すぐずれる酸素マスクが気になりながら、眠る。けど、すぐに看護婦さんが来て、熱はかったり‥
そう!熱が高くて、ずっと暑かった!
布団から足が出したい!!汗がすごい!
でも動けない
看護婦さんが来たときに、足だけ出してくださいとお願いした。
氷枕も持ってきてくれて気持ちよかった。
床ずれがないように、右、左と枕を入れて体勢を変えてくれる。
ちょっと動くだけで痛いから、ううっとなりつつ‥
酸素マスクはとれ、鼻に指すタイプに変わり、顔周りは少し楽に。
集中治療室に響く機械音をボーッと聞きながら、なんでここにいるんだろー 何してるんだろう‥
子供達‥ 大丈夫かな。かーちゃん生きてるよって言いたいなー
この時は、無事に手術が終わり、頑張って回復するのみと思っていた。
病理検査なんて、1ミリも気に留めてなかった。