指示されたことが数分後には忘れていたり、作業していると他の事が考えられなかったりする経験はありませんか?
また、人の話を聞きながらメモを取ることが苦手だったり、ノートを書きながら質問事項を考えることが苦手な人もいるでしょう。
これらは「ワーキングメモリ」の能力が弱いのかもしれません。
ワーキングメモリとは、「作業に必要な情報を、一時的に保存し処理する能力」のことで、作業記憶などとも呼ばれることがあります。
日常生活の中では料理を作る作業や、仕事場では指示された事を行うなど、さまざな場面で使われているスキルの一つです。
私もうっかりミスが多かったり、2つ以上の指示が来ると、最初の指示は実行できますが、それに集中し過ぎて次の指示が何だったのか忘れてしまった事が何度かありました。
つまりワーキングメモリとは、情報を頭で覚えながら作業をし、また記憶を思い出して作業をするという、マルチタスクが可能な能力といえるでしょう。
ワーキングメモリには個人差もあります。
情報を記憶できる領域が大きければ、情報も沢山ストック出来て覚えていられますが、領域が小さければ一度に沢山の情報を記憶して覚えておくことは難しいと感じるでしょう。
また、領域が大きくてもそれらを整理して作業を効率よく出来るようにする能力も人それぞれです。
ワーキングメモリの能力が弱いとどうなるのかというと、学力や作業効率が悪くなるので、
- 複数の指示を覚えられない
- 物事に集中できない
- 切り替えができない
- 読み書きや計算ができない
- 忘れ物・なくしものが多い
などと、日常生活や仕事をする上で困りごとや悩みが出てきてしまいます。
これらの困りごとは、発達障害の特性による困りごとと似ている点があるため、関連性について言及されることもあるようですが、わかっているのは差があるということだけで、ワーキングメモリと発達障害の関連性は証明されていないようです。
ミスが多くて困っていたり、作業効率が悪くて、何度も指示を聞いたり見たりして覚えられないのは、ワーキングメモリが弱いからということだったんですね。
では、ワーキングメモリをもっと増やすことは出来るのでしょうか。
ワーキングメモリは鍛えることで、「脳の作業容量が増え素早く作業をこなすことが出来る」ようになるそうです。
調べたらいくつか方法はありましたが、本当にワーキングメモリが増えたと証明できるのでしょうか。
また、自分がどのくらいの容量なのかは、感覚的な部分でしかわからないような気もします。
それよりも、普段行っている作業があるのであれば、どこでミスをしているのか検証したり、ミスをしない工夫をしたり、覚えられないのであればメモを取るなどして、「対策をする」ということでワーキングメモリの能力を補う事が出来るのではないでしょうか。
初めての作業は、誰でもミスや失敗はあります。
それも段々と慣れて経験を積んでしまえば、「ここでは失敗しやすいから注意しよう」や「こうした方が早く作業が出来る」とミスも減り、作業効率も以前より上がっていることでしょう。
