2016年7月の記事を編集、再掲ですUMAくん

 

 

手

 

 

日本史の単語集で真っ先に索引を調べた単語は

「男色」「若衆」「稚児(ちご)」です

 

教科書に載らない古典を紹介すると言っているのに、

2回目にして載っている作品いっちゃいます。

 

それは「児(ちご)のそら寝」

 

高校生になって初めて触れる古文であろう

「児のそら寝」

 

これ何がおもしろいの?と高校生の11割が思うであろう

「児のそら寝」

 

え、それオチなの?と高校生の12割が思うであろう

「児のそら寝」

 

 

 

そもそも

腐女子は有機無機かかわらず

ナニかとナニかがあれば

BL妄想を繰り広げる程度の能力が

生まれながらに備わっている。

 

高校なんて

BL妄想のための舞台でしかない。

 

授業だって

すべてBL転換できる。

 

現代文・古文や歴史で満足していては

腐女子の名折れ。

 

数学や物理などの理系科目まで

すべて素材だ。

 

 

 

とはいえ、

現代文と古文は

心の眼(腐女子アイ)で

自家発電しようとしたところ、

 

あれ、これ公式設定でBLあるぞ

 

という

 

臨時収入のような

急にご褒美もらったような

ラッキースケベ科目なのだ。

 

そのひとつが「児のそら寝」だ。

 

内容

……「ぼたもちができるのを楽しみにしていた児が、あからさまに『待ってるよ❤楽しみだよ❤』感を出すのはきまりが悪いから、寝たふりして待ってたんだけど、起きるタイミングを逃して結局僧たちに寝たふりバレた」

 

 

 

ハート

 

ピンクハート

 

グリーンハート

 

 

 

ヤマ不明

オチ不明

イミ不明

であることは置いておいて

 

この話に出てくる

「児(※以下稚児 意味は同じ)」

がポイントなのだ。

 

稚児は寺に仕える10代の若者のことを指すが、

(10代後半は稚児の中でもベテランのカテゴリにされる

現代のアイドル事情と同じだ

800年前から事情は変わらぬ)

 

 

ざっくり言って稚児は僧たちのアイドル!

 

男子校の中にいる美少年。

男子校のアイドル。

 

A●Bなどが「会いに行けるアイドル」で

アイドル像を大きく変えたが

 

稚児は会いに行けるだけでなく

「触れるアイドル」だ。

 

否、「性的に触れるアイドル」18禁

 

 

「稚児は僧侶の性愛の対象であった」

教員用の指導資料にも

書いてたり書いてなかったり。

 

そういう稚児の役割を知っている人は

「稚児」って見ただけで食いつくよね(私だ)18禁

 

つまり「児のそら寝」に出てくる寝たふりした稚児も、

そういう存在だったんじゃないかというわけだハート

 

 

 

そもそも、この稚児はぼたもちが

できるのをただ待ってる。

 

僧たちが作ってる間何もしてない。

 

大人がせっせと働いているところに

子どもは何もしない、という状況なら

「お前も手伝えよッ」と言いたくなるのが

一般的だと思う。

 

でも、しなくていいのだ。

 

稚児だから!

 

アイドルだから!

 

 

 

しかも僧が稚児を起こすときに

「驚かせ給へ(お起きになってください)」と声をかける。

 

敬語だ。

 

それに対して別の僧が

「な、起こし奉りそ。幼き人は寝入り給ひけり」

 (お起こし申し上げるな。幼い人(稚児のこと)はお休みになったのだ)

と答える

 

敬語だ。

 

僧呂がみな稚児に敬語だ。

 

つまり、

ある特定の僧が

稚児を敬い崇拝しているのではなく

 

もれなく全員が稚児を推しているのだ。

 

 

 

そして、起きるタイミングを失った稚児は

声をかけられて大分間が空いてから

「はい」と答えたので僧たちは大笑いした、

というオチ。

 

高校生の13割が

え、オチそれ?と2度見してしまうオチ。

 

「やおい」の語源は

「ヤマなしオチなしイミなし」

と言われているが

 

「児のそら寝」もその点、

大分いい勝負だと思う。

 

昔の物語は

大体そういうものだが。

 

 

 

だが、この笑いも馬鹿にして笑ったのではなく、

「うちの子かわいい!やっぱり最高!!」ていう

愛しさがあふれちゃっての笑い、

と解釈できる。

 

推しが歌詞間違えたり

ダンスがおぼつかなかったり

MCで噛んじゃったりすると

 

萌えで爆発しそうになるじゃない?

 

それと同じ。

 

アイドルだから、稚児は。

 

 

 

くちびる 

 

 

 

さて、これで貴殿は

「稚児」という最高の武器を手に入れた。

 

これから「稚児」という文字を見るだけで

稚児と僧侶のラブライフをいくらでも

妄想できるのだ。

 

稚児同士、僧同士というCPは

古文作品には見当たらないが

 

オリジナルが無くても

貴殿の脳内では自由だ。

 

「稚児と僧侶」という公式が

どっしり構えているので

 

自由に思う存分

組み合わせてくんずほぐれつさせて

楽しまん。

 

とにかく

「稚児」という存在が

すでにBL

 

君と出会えた奇跡

なのだ。

 

 

 

高校1年で初めて

学習する古文が

「児のそら寝」なのは

 

多分、国語界から

腐女子への入学祝いなのだと思う。

 

 

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