さるすべり
べに落とし紅つけにけり百日紅
アドバルンひとつ上がりて梅雨明けり
餓鬼忌なり渇きを癒す言葉なし
痛みなど知る由もなしさるすべり
心臓の左右に部屋や白桔梗
(松村五月副主宰選)
その他の掲載句
山門は叩かず青葉風のなか
滅びゆくものに八十八夜寒
「滅びゆくもの」・・・それは日本の四季の季節感でもあるが、掲句、「結社俳句」への葬送の意を込めた。その結社に身を置いているのだから大きなジレンマを抱えているのだが、とりあえず、最期の見届け役くらいはやろうかと思っている。
*「響焰」俳句誌、興味のある方はご連絡頂ければ見本誌送付いたします。
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