こんばんは!
しゃちょたまです
忘れた頃にやってくる…
読書コーナ―――!!!!!
スティーヴン・キング さん
『ダークタワーⅤ カーラの狼(上)』
ダークタワー V カーラの狼 上 (角川文庫)
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書名 :ダークタワーⅤ カーラの狼 上
著者 :スティーヴン・キング
訳者 :風間賢二
発行所:KADOKAWA(角川文庫)
読了日:2017/9/11(月)
【あらすじ】
カーラの町は恐怖に包まれていた。もうすぐ凶悪な〈狼〉たちがやってくる。
奴らは23年に1度、双子の片割れだけをさらっていく。戻ってきた子どもは、知性を奪われ、体はいびつに成長し、抜け殻のようだった。
怯える人々を前に、一人の老人がガンスリンガーの力を借り、戦うことを提案する。
一方ローランドたちは70年代ニューヨークで〈暗黒の塔〉の化身である薔薇が危機に瀕していること、スザンナの様子が変なことに気づく。
ネタバレあります。
「助けて!ガンスリンガー!!」
間もなく〈狼〉が襲来する。
双子ばかりが生まれるカーラの町には、20数年ごとに〈狼〉と呼ばれる謎の武装集団が現れ、子どもたちを、それも双子の片方だけをさらっていく。
もう泣き寝入りはしない!我らは戦う!
ハイル!ガンスリンガー!
我らに力を貸して欲しい!
そんなことを言われては立ち止まるしかないよね。
〈暗黒の塔〉を目指すローランド一行はまたまた寄り道。
…急がなくていいんだろか??
カーラの人々にとっては、伝説のエルドの末裔が突然現れたわけで、まあ救世主ですよね。ローランドたちは。
ホントかよ?と疑う人たちもいるにはいるけど。
ローランドたちは協力してやることにするんだけど、でも実は、他人の世話を焼いてる場合ではないのっぴきならない状況だったりするのです。
まずひとつは、せっかく統合したスザンナの人格がまたしても分裂してしまう。
ジェイクをこっち側の世界に呼び込むとき、スザンナは妖魔の子を妊娠してしまったのです
そんでもって〈ミーア〉という母なる人格がスザンナの中に出現!
今のところスザンナの睡眠中しか活動しないミーアだが、いつスザンナの体を乗っ取るか…?
ほっといたらスザンナは妖魔の子を産み落とす!!
問題はまだある。
ジェイクが元いた世界、70年代ニューヨークの空き地に咲いている薔薇。
それはなんと、〈暗黒の塔〉の分身だった。その小さな薔薇をなんとしても守らねばなんない。
なので、その空き地の土地を買うんです。スザンナの実家の資産を使って
問題は、どうやってまた時空を越えてそこに行くんだという…
みっつのてんやわんやがもう複雑に絡まり合って、わちゃわちゃしてる!!
そのうえ!
ドナルド・キャラハン神父登場!!
この人は、『呪われた町』というキングの別の作品の重要な登場人物です。
ええぇ~?
何してたの今まで
『呪われた町』では吸血鬼との戦いで、大酒飲みのキャラハンは吸血鬼の血を飲まされてしまい、どっかへ行方不明になっちゃったんだよね、確か。
その後のことが詳しく語られてて面白いです。
ほんでそのキャラハンは、〈十三番目の黒球〉という恐ろしい水晶球を持っているのです。
前巻の『魔導士の水晶球』で魔女リーアが持っていたピンク色の水晶球よりもっとずっと強力な魔力のあるやつ…
キャラハンはそんなもん持っていたくないので、ローランドに押しつけようという…。
これ以上問題を増やすなー!!
よその本から来てー!!
というお話です。まだ上巻。
ますます深く、どんどん複雑に、もっともっとマニアックに進んでいくダークタワーの物語!!
ハマると非常~に面白い。
ハマらない人には何が何だかさっぱりわからないと思うけどね…