震災の状況がまだまだ不安な中ではありますが、
適性検査の対策についての内容の発信を再開しようと思います。

知人の臨床心理士から聞いたのですが
震災の映像、話題に触れすぎて、ストレスがたまると、
被災していない人でも二次的PTSDになる恐れがあるそうです。
あまりにも恐ろしい津波の映像、次々に起こる余震、
そういったものを見続けると
大人でもストレスになります。
小学生ならば、なおさらのことだと思います。

私も私たちが知っておくべき事実として今回の震災の内容を調べ
記事を書いていたのですが、苦しくなってきたために
気分転換として、適性検査の問題を解いてみました。
その間、震災のことを考えなかったからか、非常に気が楽になりました。

そこで、まったく頭を切り替えるためにも、
小学生の皆さんに
適性検査の問題を取り組んでみることをお勧めしたいと思います。


今回の適性検査は、H20年度入学者向けの
立川国際中等教育学校の適性検査
大問1を取り上げます。
この問題を取り上げた理由は、5年生の3月でも取り組める問題であり、
都立の公立中高一貫校に多い、
対話の中から問題が作られているパターンであるためです。

東京都立立川国際中等教育学校のホームページはこちら
http://www.tachikawachuto-e.metro.tokyo.jp/
東京都立立川国際中等教育学校H20年度の適性検査はこちら
http://www.tachikawachuto-e.metro.tokyo.jp/20tekisei1mon.pdf

解説を読む前に、大問1の【問題1】~【問題2】までを
解いてみてください。







いかがでしたか?
頭を切り替えて解けましたか?
では、解説を始めます。
解答例は学校のホームページにもありますが、
例は複数見た方がわかりやすいと思いますので、
別途作っています。

【問題1】

解答例:
たけおさんは、たけおさんとみすずさんの二人が、たけおさんの弟に百人一首のカルタの遊び方を教えたと伝えたかった。しかしアンリさんは、たけおさんが、みすずさんとたけおさんの弟の二人に、百人一首のカルタの遊び方を教えたと受け取った。

解説:
この問題は、読点「、」の位置の問題としてよく出されるので、
内容は理解ができたのではないかと思います。
   読点「、」の位置の問題とは?
    母は妹と私にプレゼントを買った。
    →母は、妹と私にプレゼントを買った。(プレゼントを買ったのは母)
    →母は妹と、私にプレゼントを買った。(プレゼントを買ったのは母と妹)
この問題では、
「わたしはこの前美鈴さんとわたしの弟に百人一首のカルタの遊び方を教えました。」
という文章を、たけおさんは何を伝えたかったか、アンリさんはどう受け取ったかを
考えます。
アンリさんは、みすずさんは遊び方を知らなかったのかと聞いていたので、
みすずさんはたけおさんに百人一首のカルタの遊び方を教わったのだと思っています。
つまり、アンリさんが「わたしはこの前、美鈴さんとわたしの弟に百人一首のカルタの遊び方~」
ととらえたとわかります。
しかし、みすずさんの言葉から、たけおさんは
「わたしはこの前みすずさんと、わたしの弟に百人一首のカルタの遊び方~」と
言いたかったのだということがわかります。

この問題で難しかったのは、問題ではなく答え方だろうと思います。
今回は特に書き方を指定されていないので、
アンリさんが誰が誰に対して百人一首の遊び方を教えたのだと思ったか、
たけおさんが誰が誰に対して百人一首の遊び方を教えたと言いたかったか が
はっきりわかるように書いてあれば正解です。


【問題2】(便宜的に直線をーーーなどで示しています。)

解答例:
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー             
|          交流会のための調査            |
|                               |
|                  お名前[        ]|
|                               |
|  1年1組との交流会で行う日本の遊びで、カルタ、コマ回し、 |
| めんこ、すごろくをやることを考えています。ただ、コマ回し、 |
| めんこ、すごろくは学校のものではたりません。そこで、皆さ  |
| んから、借りられる数を調査したいと思います。        |
|  コマ回しのコマ、めんこ、すごろくについて、貸していただ  |  
| ける数を[  ]に書いてください。             |
|  よろしくお願いします。                  |
|                               |
|   コマ回しのコマ[  ]                 |
|   めんこ    [  ]                 |
|   すごろく   [  ]                 |
|                               |
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

解説:
調査用紙に盛り込まなくては行けない要素は、会話の中に入っています。
たけおさんの言葉から、コマ、めんこ、すごろくの数が足りないこと、
クラスみんなで用意できる数を調べたいことがわかります。
また、みすずさんの言葉から、調査目的と記入方法も書く必要があることが
わかります。
また、アンリさんの言葉から、用紙には記入した人がわかるように
しなくてはいけないことがわかります。
これらの要件が入るようにして、書いてあれば正解です。



いかがでしたか?
震災の影響はまだまだ続きます。
でも、少し頭を切り替えた方が、
被災しなかったかたは節電の協力、募金の活動などを続けられやすくなりますし、
被災したたかも、少し気が楽になるかもしれません。
苦しい時期だからこそ、根を詰めすぎずにいることが大切だと思います。

被災者の方々が少しでも早く安定した生活に戻れることを祈りつつ、
また明日も記事を書きたいと思います。

七栄
本日も、適性検査の、というよりも
小学生にも知っておいてほしいことを発信したく、
予備バッテリーを使って書きます。

電子力発電所の停止のために、節電を呼びかける運動が起こっています。
被爆された方々、亡くなられた方々、不安な思いをされながら非難されている方々を
考えると、節電を行うのは本当に当たり前のことで、
まったく難しいことではありません。
おそらく、これを読んでくださっている方も節電を心がけていらっしゃると思います。

しかし、「なぜ、電力が足りなくなっているのか」ということは
きちんと報道されていないように思います。
小学生も、事情がわかればさらに節電を行う気持ちになるかと思います。
そこで、本日は
1.日本の電力はどのような方法で作られているか
2.なぜ原子力発電所が使われるのか
3.原子力発電所はどこにあるのか
ということをお伝えします。


1.日本の電力はどのような方法で作られているか。
日本の電力は、火力発電所で約65%、原子力発電所で26.0%、
水力発電所で7.8%作られています(2008年)。
原子力発電所で作られるのが26.0%と多いので、
原子力発電所が停止されると、影響が多いことがわかります。

2.なぜ、原子力発電所に26%も頼っているのか。
なぜこんなに危険な原子力発電所に、26%も電力の
供給を頼っているのでしょうか。
それは、地球温暖化と関係があります。
火力発電所では、石油や石炭を使って電力を使うので、
二酸化炭素が出ます。
二酸化炭素は、地球温暖化の主要な原因と言われています。
その点、原子力発電所は原料となるウランを燃やす際に
二酸化炭素が出ません。
そこで、環境に優しい発電所として、
建設をすすめられてきた経緯があります。

3.原子力発電所はどこにあるのか。
では、原子力発電所はどこにあるのでしょうか。
下のリンク先の地図をみてください。
http://www.jaif.or.jp/ja/nuclear_world/data/image/jp_npp-location.jpg
それぞれの発電量までは明らかになっていないために
今回の地震で原子力発電所が供給していた電力の何%が供給できない
状態になっているか、ということまではわかりません。
しかし確実に言えるのは
今回、地震があった地域に、非常に多くの原子力発電所が
あったことです。


つまり、地球温暖化を避けるために歓迎されていた原子力発電所は
日本の電力の1/4以上を供給しており、
そのうちの多くが今回の被災地にあったために
電力が不足している
ということがいえます。
(加えて、現在火力発電所も安全のために停止しているそうです。)

今回の被災地の方々が被害を受けているのは、
首都圏など他の地域に電力をまわすためでもあったということです。
理由を知ると、さらに被災しなかった地域で節電をしなくてはいけないと
わかりますよね。

被災地の方々が一刻も早く通常通りに近い生活に戻れるようにも、
節電をしてきましょう。

七栄
被災の状況、ひどい状態ですね。
私は都内の住んでいますが、震度4なのに非常にゆれました。
もっと震度の強かった場所のかたは、本当にショックを受けられたと思います。
また、余震、津波、電力やガスの供給の停止など、
今なお大変な思いをされていらっしゃる方がいます。
一刻も早く、少しでも安心できる状況になれることを、切に願っています。

本日は、適性検査の、というよりも
人として考えたいことを発信したく、予備バッテリーを使って書きます。

この地震では、日本人のすばらしいところが発揮されていると思います。
昨夜、都心では電車が止まり、家に帰れない人が徒歩で帰ったりする
混乱があったのですが、前の人を押しのけたりせず順序を守って歩き、
道沿いのコンビニでは、食べ物や飲み物を配り、
車は対向車に道を譲り合って進んでいたそうです。

海外ではこのような災害の場合、
パニックになって我先に人を押しのけて逃げようとしたり、
災害に乗じて盗みを働いたりと、
人間の悪い部分が全面的に出てしまうことがよくあるそうです。

しかし、日本では、
人間の良い部分が前面に出てきているように思います。
日ごろは他人に声を掛け合ったりするのは苦手だけれど、
こんなときだから、とお互いを励ましあって
譲り合って大変なときをすごしています。

CNNでもBBCでも日本のこの態度は指摘されているそうです。
「有史以来最悪の地震が、世界で一番準備され訓練された国を襲った。
犠牲は出たが他の国ではこんな正しい行動はとれないだろう。
日本人は文化的に感情を抑制する力に優れている。」

この、感情を抑制できて和を重んじるところは、
本当に世界に誇れる日本人のすばらしいところだと思います。

多くの公立中高一貫校が
「国際人としての日本人を育てる」と理念を掲げていますが、
国際人としての日本人が持っているべき性質だと思います。

まだまだ解決するのに時間がかかりますが、
日本人であることに誇りを持って、
助け合っていきましょう!!


追記:
この記事は、
「日本人だけがすばらしくて、外国人はすばらしくない」と
いうことを主張したくて書いたわけではありません。
実は義援金を装った詐欺も、すでに少なからず発生しているそうです。
しかし文化的に、感情を抑制でき、和を重んじることのできる私たちは
私たちなりのやり方で、今回の出来事を受け止めていきたいと思い、
書きました。