
女性の口腔がんが増加 過度の喫煙と飲酒、HPVが原因か 米国
(CNN) 米国で毎年、口腔がんを発症する女性が3万4000人に上り、その数が増加傾向にあると、米口腔がん協会が明らかにした。増加の原因として、過度の喫煙や飲酒を習慣とする女性が増えたほか、ヒト・パピローマ・ウイルス(HPV)感染も指摘されている。
口腔がん協会によると、男性の方が口腔がんにかかりやすく、10年前の罹患率は男性6人に対して女性1人の割合だった。しかし、現在は男性2人に対して女性1人と、女性の割合が高くなってきている。
この理由とし口腔がん協会は、たばことアルコールが口腔がんリスクを高めることから、喫煙と飲酒の習慣が女性にも広まったことが一因と見ている。
このほか、患者のがん部分にHPVが見つかった症例もあったという。このことから、HPVが口腔がんを引き起こすことが分かったとして、現時点で50歳未満の世代では将来、口腔がんの原因としてHPVがたばこを上回る可能性があると見ている。
口腔がんは初期に発見すれば、生存率が80─90%と高く、腕の良い歯科医が診察時に舌や口腔内を見ることで病変部を見逃さないことも多いとして、米歯科医師会は定期的な検査を勧めている。