いつも”重単5175”をご訪問頂きありがとうございます。

今日はNゲージ鉄道模型、KATO381系の整備から深入りして😅、あまり傾かない先頭車により振子を効かせ(傾け)てやろう という話です。

 

入場して来たのはKATO 10-876 381系しなの レジェンドコレクションの9両編成です。先日ポイント配置換えで脱線が無くなったという記事↓ で運転しましたが、別途モーター車の調子が悪く入場、整備していました。整備の話は後にして、肝心の振子強化の話から行きます。

 

 

381系にはKATO独自の”振子機構”が付いています。集電銅板に工夫があって、実車のようにカーブ通過時に車体が傾く..運転はなかなか難しいんですが振子式特急電車をリアルに再現すると思います。しかし製品は左側、先頭車があまり傾かないんです。右が今回工夫したもの..ずっと考えていて意を決してやってみましたが明らかに傾きが違います。カーブで内側に車体を傾け遠心力を打ち消し、高速通過しようというのが振子式車両、先頭車だってしっかり傾きます。なのに傾きが甘い..ずっと気になっていました。

 

 

理由は先頭車の運転台側だけ集電銅板の折り曲げが無くストレート、反対側しか車体を傾ける力が働かないためです(写真上)。だいぶ前にKATOホビセンの定員さんに”何ででしょう?”と聞いてみましたが、”設計上の理由”とのご返答、まーそりゃ~そうでしょうね(笑)。しかし本当にダメなのかな?とずっと思っていて、今回写真下、運転台側にも銅板の折り曲げにより車体を傾ける機構を付けてみました。

 

先頭車の集電銅板は写真左、ライトユニットが収まる部分の直角曲げ加工されているので、中間車のもので代用という訳には行きません。そこで振子用折曲げが付いた銅板を切り出して矢印の部分でハンダ付け、2重構造にしています。折曲部の位置がちょっとでもズレるとヤバいと思ったので右側先端の位置をピタリ合わせるのには気を遣っています。

 

ハンダ付けした折り曲げ加工付きの銅板は写真 JR四国2000系床下パーツの集電板(非運転台側)から切り出しました。これ、ホビセンでパッケージの隙間から覗き込んだら両側に折り曲げがある?ように見えたので買ってみたのですが、結果片側だった..😅で1年以上ホッタラカシになっていたものです。少し長さなどが違っていたので、381系に合わせてカットしたりしています。模型の振子機構は相当微妙な曲げ加工の上に成り立っている筈、見よう見まねで自分で銅板を曲げてみよう は自殺行為と思ったのでこうしました😁。

 

上から見た所、折り曲げ銅板は車体裏側に挿し込み”サスペンション機構”としますが、元のストレート銅板は挿しこまずに上で遊ばせています。切っちゃう手もあったんですが、もし長期テストで不具合が出て作戦失敗 という結論になった時は元に戻せるようにと考えました。テールレンズに干渉するので端っこを少しだけ斜めにカットしています。

 

ただでさえ安定運転が難しいのにこんなんやっちゃって大丈夫なの?なんですが、

今の所全然大丈夫 です。

走行Short動画↑のように高速運転のカーブ通過も問題無し、、、

(先頭が振子強化車です。)

 

複線片渡りポイントなども問題なく通過します。実車が遠心力を受けて振り子が効くのに対し、模型は台車の向きによって傾けちゃうので低速運転でもカーブでは傾く..結構傾いてますね😅。尾灯の光漏れが気になるのですが、今回の整備ではどうにもならず でした。

今の所ポイントの連続区間などで脱線があったりもしますが中間車で発生、振子強化の先頭車には全く問題がありません。しかし、KATOさんが設計上採用されなかったキワドイことやっているのでまだ結論を出すのは早いですね。長期テストで見て行こうと思います。

パーツを手に入れて反対側もう1両にも施工してみたいな。

(私の所は最小通過半径がR381(本線)と大きいとか、色々要因があるかと思います。もしやってみよう という方がおられましたら自己責任でお願いします。

 

さて、動力車の不具合は写真のようにギヤにゴミが噛んでいたこと..

 

台車の集電板上に車体側の集電板が乗らず脱落していたこと でした。

 

掃除して、正しく戻しました。

 

写真がブレ気味ですが、パンタグラフの塗装も入っていなかったので..

 

銀塗装を入れました。メタルサーフェーサーを吹いた後、アルミシルバーです。車体が低い381系は高々と上がるパンタが特徴、そこそこ主張してくれる色を選びました。

 

381系”やくも”の実車写真です。最後の現役国鉄形特急電車もいよいよ引退の時が近づいたようですね。更に1編成国鉄色復活があるんだとか、これは少なからず興味アリです(笑)。

先頭車まで傾いて振子式のパイオニア 381系らしい..

 

実車の雰囲気に近づいたような気がします。

381系にはこれまでも色々と苦労して来たんですが、振子機構のような楽しい工夫のある製品は大好きなので、深入りしちゃいますね~😁。

余談ですが、非貫通のクハ381-100番台が手に入ったら、先頭車ボディーだけAssy交換で”やくも”化したいというのも長年の懸案です。”しなの”も撮影したことはあるんですが、山陰への撮影や、倉敷在住時代によく乗ったのは”やくも”なので。KATOさんから復活国鉄色の模型化とか無いもんでしょうか?(笑)。

 

余談ですが 国鉄色と言えば...

1年前の今日はこんな記事を書いていました↓。国鉄色は381系ではなく485系白鳥でしたが、特急電車はこの色 のイメージは今も変わりません。この年も大雪でしたが今年の青森も寒いんだろうな~。

 

 

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

にほんブログ村 鉄道ブログへ にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型 DCCへ にほんブログ村 鉄道ブログ 電気機関車・ディーゼル機関車へ  Blog村へ

 

鉄道コム 鉄道.comへ