大きな交通事故を起こしてしまった、一瞬のうちに全てを失ってしまった
天分だと思い打ち込んできた仕事も退職せざるを得なかった
たくさんいた仲間も失ってしまった・・と言うか、合わせる顔が無くって疎遠にならざるを得なかった
少々脂身が混じった肉と骨と皮は残ったけれど、今までのデータやファイルが削除されてしまったようなもので、生身の自分は消えてしまった
肉体がハードならば、中身のソフトがすべて無くなってしまったようなものだ
自分の意志でリセットしたいわけじゃないんだ
60年余使ってきた肉体で今更リセットしたところでなぁ・・・と
仕事も趣味も希望も老後も仲間も過去も全て失ってしまったようなものだった
もう生きていく意味が無いなぁ・・・死にたいと言う積極的な考えには届かなかったが、昼間の明るい人通りに出かける事さえ怯えてしまった
携帯には、かっての仲間や知人や仕事関連からも連絡が頻繁にあった・・・が、
その都度事故の記憶がフラッシュバックして、電話に出るのが怖くて出られなかった
興味本位で様子を探ってくる人もいただろうが、大半は心配して元気づけようとかけてくれたのだろうけれど・・
あれから7年余りが過ぎて、今過ごしている毎日が新しい生き方なのかなぁ・・と思うようになった
昇る朝日には1日の始まりのあわただしさのようなものを感じるのだが、沈む夕陽には一抹の寂しさや明日に思いを馳せる静かな時間の流れを感じるのは、私だけだろうか・・
そして今が第二の青春・・・否、青春時代にはやりたくても出来なかったことすらやれる気がしている
気力、体力共に衰えないようにしたいものだ
人生すでに峠は過ぎて下り坂に差し掛かってしまった、下り坂と言うのは惰性でもどんどん進んでいってしまう 限りある時間を大切に使わなければ・・