陰日向 | 白い猫とワルツを

白い猫とワルツを

猫と暮らす毎日についてです。

華やかな場に行くとその時はとても楽しいんだけれど、後でとてつもない虚無感と自己嫌悪に陥る。

昔好きだった人がとある大舞台に立つことになって、デビュー時からずっと応援しているから観に行ってきた。
私だったら足がすくむような大勢の人の前で堂々としていて心から尊敬した。
家に帰っても興奮は冷めなかった一方で、心のどこかで気分の落ち込んだ。毎回そう。
なんでなのかと考えたけど、きっと華やかな世界に立ってたくさんの人に応援してもらえるほど人望の厚いその人と自分を比較してしまって、引け目を感じたんだと思う。

私は人前には出られない。
衆目に晒されて今まで人生を掘り返されたら困るから。
その人は自分の名前を出して、素顔を晒して、たくさんの人の前に立っていた。
人生の明るさが違うね。
私も人前に出られる人生を送りたかったなあ。