目眩により、床に倒れ込んだ私。
長女はその時のことを後ほどこう語った。
「本当に、お母さん死んじゃったと思った」
と。
何とか体を起こして、寝室まで行き、そのまま目を閉じる。
目閉じると、更に目眩を感じる。
子供に頼み、嘔吐に備える。
いつの間にか眠ってしまっていたが、長女(当時小学校3年生)が夕飯の洗い物を済ませ、洗米し、炊飯器にお米をセットし、次女を伴って入浴し、次女(当時小学校1寝ていて)の髪を乾かしてくれた
翌朝、相変わらず目眩で起き上がることすら出来ない私。
元々早起きの長女は、お味噌汁を作り、次女と二人でお米と味噌汁の食事を採っていた。
旦那は、仕事と同じ時間に家を出て、朝一番から職安に通うようになっていた為、何もしない。
子供達が洗濯もしてくれた。
学校から帰ると、お小遣いを持ってコンビニへ行き、スティックパンとペットボトルのイオン飲料を買ってきてくれ、子供達が体調不良の時に私がするように、ペットボトルのイオン飲料にストローキャップを付けたものと、食べたい時に寝たまま食べられるスティックパンを枕元に持ってきてくれた。
旦那の起こした状況と、子供達の態度が、あまりに対称的過ぎて、本当に、感動した。この子達がこんなに家事が出来るようになっていたことも知らなかった。
旦那との結婚は、絶対に間違いだった、何でこんな人と結婚したんだろう。そう思っていた私。
旦那と結婚しなければ、この子達とは出会えなかった。この子達と出会えて、本当に良かった。
少しして、何とか1.5kmほどの所にある耳鼻科に行けた私。
診断名は、メニエール病。
左耳の聞こえも悪くなっていました。
投薬治療で、日常生活が出来る程にはなりましたが、それからたまに激しい目眩や、左耳の不調を抱えることになりました。
メンタルには自信あるつもりでしたが、ストレスって、怖いですね。