舅とホスピス | ~緩和ケアやいのち、日々の出来事や想いを~

~緩和ケアやいのち、日々の出来事や想いを~

3度のがん経験や、がんの患者さんとのふれあい。
昔、白血病で亡くなった長男のことを想いながら、
日々の出来事や想いを書いています。

舅は、自分に厳しく人にも厳しい明治の男性だった。
几帳面・おしゃれ・真面目・勤勉、そして婿養子である。

自分以外、妻・息子・娘など家族皆、血液型がA型。
それで、「お父ちゃんは、O型だから頑固者!」と、分が悪いのだが、私もO型(^-^)

80歳になっても現役で仕事をし、高速道路も運転するというすごいパワーの持ち主だった♪

そんな舅が、10数年前に、体調不良であちこちの病院を受診したが、
「年齢のせい」と言われ続けた。

そして、わかったときは、原発不明の末期がん。

急性期の病院で、「手の施しようがない」と言われ、家族中がパニック。
そして、
緩和ケア病棟開設前、3床のベッドで始めたばかりの山口日赤のホスピスへ。

末永先生とのふれあいで、舅の最期は心安らかであったという。

今なら、舅にかける言葉ももっと違ったものになっていたはず。
あの頃は、なんと言って良いか・どうしてあげればいいのか、わからなかった。

30年前に
「育さんは子どもの病気で苦労しているから」と、ペンダントをいただいた。
辛いときに受けた優しさは、忘れられないものである。
年末に、ふとよみがえった舅の思い出でした。