熟慮の末、積極的的治療を選ばず、
先々はホスピスでと考えた41歳の弁護士・渡橋さんは、肺がん。
落ちついて、周りの人へ細やかな心遣いをして、普通に亡くなっていった様子が
描かれている。
最期まで、彼を支えたのは友人・知人・ご家族、そして作者の波多江伸子先生である。
病室で、波多江先生がお料理を作り、皆で食べる。
母親に間違えられたこともあったという。
そんな優しい仲間に支えられ、落ち着き払った人生の最期の旅。
支える人の素晴らしさ、支えられる渡橋さんの素直さ。。。。。。。。
この二つが見事に融合して、哀しくもあり、羨ましくもある見事な最期。
間違いなく必読書と思う。
波多江先生は、お料理がお上手で、とても優しく語りかけをされる。