私たちが呼吸によって取り入素は、食べたものを燃やしてエネルギーを作り出したり、全身の細胞の新陳代謝に利用されるなどして、各器官の機能をスムーズに働かせるために使われます。これらの複雑な代謝の過程で、吸い込んだ酸素の約2~3パーセントが体を酸化させる「活性酸素」に変化しているといわれています。私たちの体は、活性酸素を細菌やウイルスなどを殺す武器としても利用しています。細菌などをやっつけるのは白血球という免疫細胞ですが、細菌を白血球の中に取り込んで殺すときに酸素を消費して活性酸素を作り出し、その強い毒性で破壊しています。適量であれば健康維持に役立ちますが、過剰に発生すると今度は正常な細胞を破壊してしまうという諸刃の剣となるのが活性酸素なのです。そのため、活性酸素の過剰発生はウイルス・細菌による感染症の易感染性(免疫機能の低下などによって抵抗力が弱まり、細菌やウイルスなどによる感染症に罹りやすくなっている状態)、高血圧、脂質異常症、肥満、糖尿病、がん、うつ、認知症などの生活習慣病の発症に深く関わっています。
白米、パン、うどん、パスタ、ジャガイモの白物5品目、スナック、お菓子類全般、小麦粉を含む加工食品、市販の野菜ジュース、フルーツジュース、人工甘味料入りの飲料全般を摂らなければ十分ほぼ大丈夫です。まずすべきは、「何を食べるのか」ではなく、「何を食べないか」なのです。糖質摂取を控え、その減少したカロリーをタンパク質・脂質で補うのがポイントです。






