イタリア漆喰 グラッセロ | 株式会社グリット デザイン・リフォーム・広報部 リノベーションLABO

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2007年1月にスタートしたブログですが、株式会社リノベーションLABOのブログとして運営してまいりましたが、皆様御想像通リ妙齢となり、もともと商売には向いてないこともあり、株式会社グリットのデザイン・リフォーム・広報部を務める事となりました。

 

 

 

漆喰の主成分は消石灰であり、消石灰は石灰石から製造されます。

漆喰の主成分の消石灰は、壁面に塗布された後、長い間に空気中の炭酸ガスと徐々に化学反応を起こします。

化学式で書くと次のようになります。

消石灰 = Ca(OH) 2

Ca(OH)2 + CO2 → CaCO3 + H2O

H2Oは言うまでもなく水です。これは水蒸気となって蒸発します。

CaCO3とは炭酸カルシウムです。そして炭酸カルシウムとは石灰石です。

つまり、漆喰は年月の経過とともに石灰石に変化していきます。

ところが、上にも述べたように、漆喰の主成分の消石灰は、石灰石から製造されます。

ということは、石灰石から作られた漆喰は、元の石灰石に戻っていくわけです。

これは天然のサイクルです。こういうことを知ると、自然界には不思議なこともあるものだと思います。

同時に、こういう科学の知識がなかったはずの私たちの先祖が、漆喰を使っていたという知恵にも感心します。

石灰石は文字通り石です。漆喰は年月の経過とともにカチカチの石と化していくわけです。

消石灰は石灰石から作ると言いましたが、作り方には二つの方法があります。

石灰石を焼いて、それに水を反応させて作るのが通常の消石灰製造法です。この消石灰は粉体です。

これに対して、石灰石を焼いて水に漬けておく方法があります。

水に長い間漬けて寝かせておくのです。これはイタリアの伝統的な消石灰製造法です。

この方法によって製造される消石灰は、品質が安定しています。

この消石灰をイタリア語でグラッセロ(GRASSELLO)と呼びます。

弊社のイタリア漆喰の消石灰は、2年ほど寝かせたグラッセロを使っています。

 

石灰や大理石粉・砂等を原材料としてコテで塗り重ね最後に艶を出す仕上げは伝統的、古典的仕上げとして今も変わらないものです。

 

20世紀が生んだ天才建築家カルロ・スカルパが、50年以上前にベローナのポポラ-レ銀行でスタッコ・アンティコを使いました。 
そのスタッコ・アンティコは、いまだに、時の経過を感じさせない美しい表情を保っています。 
当時、材料は、職人が自分達の手で作ったと聞いていますが、グラセロはこのとき職人達が作った材料に極めて近いものです。 
重厚な質感とツヤには落ちつきがあり、お部屋の雰囲気はもとより、空気まで変わってしまうかのようです。 
原料は石灰を主成分とし、シリカや大理石粉を加えたもので、用途は、基本的に内装ですが一定条件下のもとでは外装にも使えます。 

石灰は通常は粉体ですが、このグラッセロの原料はペースト状です。 
ペースト状の石灰は、石灰石を焼いてから水に漬け、2年位熟成させて出来あがります。 
このような石灰の製法は、イタリアでは数百年前から行われてきた伝統的な方法であり、粉体に比べると品質が安定しています。 
実は、このように製造された石灰のことをイタリア語でグラッセロと呼びます。 
つまり、こうやって得られる石灰を、そのまま商品名にしてしまった訳です。石灰そのものの価格も、粉体に比べて10倍もします。

カルチェ・ラザータ仕上げは、下塗りとして「INTONACO FIRENZE」という粗い骨材の入った左官材を塗布します。 
この上にグラッセロを塗布しますので、黒っぽい斑点がたくさん出ます。 
ちょうどカルチェ・ラザータ(ひげそり後の肌)のように見えるのが特長です。 
このカルチェ・ラザータ仕上げが外装にも使用できます。

 


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