工業的に進んだ技術が生産に適用され、その技術の合理性が有効に発揮されるように整備された住宅。以下のような効用が期待される。(1)発注者や住まい手にとって住宅の入手性が高まる(価格の低減や工期短縮のほかに、現物を事前に把握することができ、品質が保証されているため)(2)住宅生産者の側にとって、不安定な労働環境や前近代的な組織構造を脱し、高度な生産性が企業利潤の改善と結び付いた形で実現する、(3)より広い社会的観点から見て、国土・国民生活とバランスがとれた良質な国富を蓄積する、など。大規模な工場生産による現代日本のプレハブ住宅はこの代表的な例であり、工業化住宅はこうしたプレハブ住宅を指す。
( 松村秀一 東京大学教授 )
http://www.purekyo.or.jp/pdf/2007action-p.pdf
一般の方には、あまり耳慣れない言葉でしょう・・・。
いわゆる特許工法です。
あえてリストアップしませんが・・・大手メーカーさんが開発している工法が多いの現状です。
住宅を一定面積以上増築をしたり、構造を変更したりするのには「建築基準法」によって定められる「確認申請」の提出が義務付けられています。
ま、わかりやすく言えば、例の耐震偽造事件のような事態を防ぐ法律です。
よって、構造計算書が必要になってくるわけです。
じゃ、構造計算すればいいじゃんということなのですが、各社「企業秘密」ということで構造計算に必要なデータを外には出しません。
よって、ほとんどの建築化認定住宅が、その企業以外構造計算不可能となるわけです。
大規模なリフォームをしようと思うと、その企業もしくはその関連会社に頼むしか手段がないという事態になってしまいます。
そこで、安くて良心的なリフォーム会社を探したいという望みは絶たれてしまいます。
ちなみに、競争相手のいない見積もりは想像つくでしょう・・・。
美術や音楽には著作権があり保護されています。
建築設計に著作権はありません。
模倣され続けることが、住文化の発展につながると私は認識しています。
アメリカでは、住宅のパーツの企画が決められていてホームセンターで必ず自宅に使える建材が見つかります。
それは、長い期間住宅を大切に手入れをしていく文化がそこにあることからくる必然です。
では、工業化認定住宅・・・
それって・・・
特許にする必要あるんですか?
利益・見込み客の過ぎた囲い込みと感じてしまうのは立場だけでしょうか?
ともあれ・・・構造計算ができないことで昨年、御提案までいたらなかった中古ユニット工法の住宅を購入されたお客様へ、この場を借りて残念な気持ちを伝えたいです。
おまけ・・・
自社しかない企画を開発する建材メーカーさんも、販売終了の際同じことになるでしょうね・・・。
そのうち、自社製品しか使えないコンセントとか出されたりして(笑)
ありえる、ありえる~ (`・ω・´)