私の家は、浄土真宗でして高校1年の頃父と祖母を亡くしました。近親者が2人も亡くなると、やれ初七日だ四十九日法要だとか、坊さんの説教を聞く機会が多くなります。
坊さんの説教で何となく印象に残ったのが、一生は瞬きする間に過ぎていき最後は「無」にかえり魂がなんたらかんたら・・・。
大きな歴史の中では、私の人生なんてあってもなくてもどうでもいいような一粒の砂程度のもんかいなと・・・。
昔の日本の建築は、木・瓦・紙・土でできておりまして、100年もすれば跡形もなく風化しそうな素材・・・これぞ今はやりの
「エコ建材」な訳だったりします。では西洋の建築の文化は、「石」の文化・・・今はコンクリートと鉄とガラスに取って代わられていますが、千年近く前の建物がしっかりしてたりします。宗教的な背景も強いのでしょうね。
さて何時だったか、某住宅メーカーで新築中のお客様のお話を伺う機会がありました。
家中の壁を「珪藻土」にしたのです。日本で唯一成分を明記している○○○○コーポレーションの製品でした。
防腐剤などの不純物が一切入っていないということでした。
それで、引渡しも近いある雨の日・・・悲劇はおきました。
現場監督が早く湿気を抜こうと窓全開!!・・・でも閉めるの忘れちゃいました・・・。
数日後、カビカビ・・・だったそうです。
結局、引渡しを延期しボードから内装をやり直したそうです。
やっぱり、防腐剤は必要悪なのかしら・・・。
ちなみに「漆喰」は無機質なので、カビの心配はしなくて大丈夫ですのでご安心を。
画像の「瀬戸眼科」は札幌の巨匠・「画工房」の豊島先生が手掛けたそうです。
多分、「スタッコアンティコ」でしょう。
余談ですが、豊島先生はジャズギターの名手でもあります。私のミュージシャン時代の師匠のみせ「JASS915」にたまに
出没しているようです。昨年末、日本の誇るトランペッター村田浩氏とLIVEをやったそうです。超羨ましいです。