イタリアではマルモリーノと呼ばれる伝統的左官材に分類されます。 古いベニスやフィレンツェの建物の修復などにつかわれています。有名なメディチ家のヴィラ・メディチはこの材料を使って補修しています。出成分は石灰でシリカや大理石粉を加えてつくります。
高級ブティック・エルメスの新築・改装で幅広く仕上げに使われていますが、エルメス仕様の仕上げは特に難しく施工できる職人は日本では確か九州に一人いるだけだそうです。
上品な色むらと細かい砂粒の頭がみえます。表情はマットであまりツヤを出さないのが普通です。
本当の贅沢・ブランドにこだわるのであれば、やっぱこれでしょう。高級外車に乗って、ファッションも一流ブランドでキメ、高級家具に囲まれて、壁が500番のビニールクロスじゃ台無しでしょう。・・・とわたしは思うしだいです。
ポルベーレ・メディアの上にグラッセロを重ね、さらに奥行きとツヤを出すオプション仕様もあります。
画像は、エバーファースト社のパンフでつかわれている、TOD’S表参道(伊藤豊雄建築設計事務所)です。
