「ミキナ、ミキナ」
ヒュウガはそう言いながら、フォーゼにカメンライドをしカードを使ってメディカルをスイッチオンにした。
「ミキナ意識あるか?おい?大丈夫か」
とパニックになっている状態だった。メディカルから取り出した、注射をミキナに打ったが、意識は戻らなかった。
「ヒュウガ一回病院行かなきゃ。死んじゃうよ」
「病院・・・ハッその手があったか。でもなんて話せばいいんだ?俺らの正体を知ることで戦いに巻き込まれてしまうかもしれない」
「それじゃ一旦学校へ行って見ますか。ニヒヒヒ」
「気持ち悪いぞ!!(俺のために励ましいてくれているんだ)」
「どうした?」
「別に何でもない。それじゃ学校へ戻るか」
「・・・ということが起こりました。」
「そうか。先生っ!保健室借りてもいいですか?それも1週間くらい」
「あなたたちならいいわ。何日でもいいですよ」
「それじゃヒュウガ保健室で。その前にミキナの様子は?」
「もう1回調べてみたいと思います。トウカ家に帰っていいよ」
「あたしも一緒にいたい」
「もし、もしだけど俺がこの調子で戦いに言っていたら体力が持たない。トウカも戦いで少し疲れていると思うから、家で休んでいてくれないか?」
「わかった」
小さい声で投下は頷いた。表情は暗い。
ヒュウガもトウカと一緒にいると楽しいが、自分のせいでミキナが意識不明の状態になってしまったのだ。だから人に頼らず、自分でやらなくちゃいけないと感じていた。
ディケイドフォーゼ ベースステイツでメディカルで、点滴を出しそれをミキナにうち、カメラ、レーダーでミキナの様態を調べた。結果は何の問題もなかったが意識不明のままだった。
(これからどうする俺。まずは両親に報告しなくちゃ)
ヒュウガは誰もいなかった校舎を出て行った。鍵は先生にもらったやつを使いミキナのいえに行った。誰もいないはずの校舎を・・・
それからヒュウガはミキナの家に行って両親に謝った。
両親は、
「しょうがない。それが娘の役目なんだ。」
と言ってくれたので、心のなかで安心した。
だが、ひとつだけモヤモヤ感があった。
そう、何かに監視されているような・・・
翌日の放課後にまた事件が起こった。
今度は駅内で起きた爆発や燃え盛る炎がネットにアップされていた。
「ヒュウガ、ツイッター見た?」
「ごめん俺ツイッターって言っても携帯持ってないし、しかもパソコンだし」
「また載っていたよ」
「えっそれだけ?」
「うん、これだけ」
保健室の中で数秒沈黙が流れたが、2人にとっては10分に感じた。
ヒュウガは授業が終わったあと学校で寝泊りをしてミキナの看病をやっている。しかし、1人でいる時よりも寂しい孤独な感じがしていた。授業中は先生に見てもらっている。
と心の中でリピートしていた。
「行かなくていいの?」
「え~だってー行っても逃げられちゃうなら意味ないじゃん。もう遅くなっちゃうから帰りな」
そう言い残し、暗くなっている外を眺めた。
ガラガラ バン!!
ドアが開いて閉じた。
ヒュウガの心は閉ざされていた。ミキナを倒してしまったことで、自分が戦うと仲間が傷つきいずれかは死ぬ。そんなことをずっと考えていた。だから戦いはしたくない。楽になって、永遠に休んで生活をしたいというのが願いだった。
「派遣は完了したのか?」
「大丈夫よ~私がやっといたから。」
「あとどれくらいで、目的地に着くんだ?」
「遠いところで1日、近いところで1時時間ってところかな」
「鎧武様これでいいのですか?何が何でも遅いんじゃ」
「斬月もういい、ブラーボもご苦労だった。龍騎アームズのやつも予想以上に粘っているしな。」
「武人鎧武と戦う」・・・・