最近気になったニュース 公立高校への出願ミス | トリプルセブンの低空飛行

福岡の方での出来事らしいですが、まさに息子が高校受験だったのですごく関心があるのと、うち県内の公立高校も基本的には中学単位でまとめての出願だったので、願書を中学に提出するときに、実は私も少し不安だったということがありました。

 

ニュース記事では、公立高校への入学試験の願書提出において、「出願を中学校単位でまとめて先生が提出する」という取扱になっているところ、中学校側が出願締切日を勘違いしており、公立高校が願書の受理を拒否した、というのが大まかな顛末だそうです。

 

しかも、願書提出したのが、締め切りの2時間後だったとのことです。なお、対象の受験生は3人とのことです。

 

この件に関して、気の利いたことや一般とは違う切り口でお話しできれば面白いでしょうが、結論を先に言うと、そういうものはなく、極々平凡なコメントですが、よろしければお付き合いください。

 

まず、中学校に対して。

 

これは、どう考えても中学校の過失ですね。初歩的かつ重大なミスで、弁解の余地はないと思います。

 

次に、公立高校に対して。

 

私としては融通を利かせて受理してあげたらいいのにって思います。私だけではなく多くの方がそう思ったと思います。これが、何日も遅れて試験実施に支障があるなら仕方ない部分もありますが、2時間ですからね。何なら、事務レベルで期限までにちゃんと提出したことにできてしまうレベルだと思います。私が受付の担当者なら、大ごとにせずに黙って受け入れますね。こういうことは上に相談すればするほど対応が難しくなってしまいます。

 

その後、中学の校長が当該高校と折衝して、願書の受理を掛け合ったみたいですが、公立高校は「公平性」を盾に受理しなかったと。

 

考え方によっては、ルール通りなら3人には受験資格がなく、もしルールを曲げて試験を受けさせた場合、ルール通り願書を提出した受験生のうち最大3人が不合格になる可能性があったわけで、そう考えると高校側の主張も「ただの役人仕事」と切って捨てるわけにはいかないのかなと思ったりもします。

 

一方でことの発端は、受験生本人ではなく、中学校側に100%落ち度があるわけで、その代償を受験生が負わなくてはならないというところに、本件のモヤモヤ感を多くの人が感じているのだと思います。

 

すでにこの公立高校の試験が実施されたのかわかりませんし、ここまで話が大きくなってしまうと、仮に何らかの形で受験することができたとしても、受験生も平常心では受験できないかもしれないのでとても難しいところですが、受験生が望むのであれば、もし試験が終わっていたとしても、追試験を実施して、合格基準に達していたのであれば、追加で合格を認めてあげるというのが穏便な解決方法ではないかと思います。そうすれば他の受験生の合否にも影響がないわけですし。

 

問題が少しややこしいのは、これが「公立高校」ということにあるのかもしれません。これが「私立高校」なら校長の一存で受験させてあげることができるのでしょうが、公立高校となると、校長が判断してもいいのでしょうが、教育委員会にお伺いを立ててとかいうことになって、まあ、校長だろうが教育委員長だろうが、公務員なので自分の一存でルールを逸脱した温情裁定をするわけにはいかないということもあるでしょう。

 

そうなると、誰なら大岡裁きができるのか?こうなると政治家しかいないですかね。県立高校なら知事、市立高校なら市長が「受験生の不利益にならないような配慮を」と一言言ってあげれば丸く収まるような気がします。教育委員会は、間違っても文部科学省なんかに相談しちゃダメですよ。彼らも公務員ですから。こうなれば首長とうまくネゴしてもらえたらよかったかなと思います。

 

ちなみに中学校側は、当該受験生に対して、本人が望むのであれば系列の高校に入学させるということを申し出ているとのことです。中学校って私立なんだ。その高校のレベルや生徒がやりたいこととその高校がマッチしているかはわかりませんが、もし他の私立高校等の合格をもらっている状況になければ、中学校としての最大限のフォローなのかなと思います。もちろん、高校での授業料や制服代金なんかは全部無料にするよね?って、親目線的には思ってしまったりします。

 

でもこれ、中学が私立だから(そして系列に高校を持っているから)できる提案ですよね。公立中学ならそんなことできません。校長が私費で補填?税金で補填?

 

ことの顛末をどう収束させるかは興味ありますが、大きく報道されることによって生徒たちが重荷に感じることもあると思うので、静かに解決してくれることを願います。