2019 F1日本GP 決勝 いろいろあったけどメルセデスは純粋に速いよね | トリプルセブンの低空飛行

今年の日本GPは台風19号の影響で土曜日の予定がすべてキャンセルされて、日曜日に予選と決勝を行うワンデーレースになりました。

 

通常のタイムスケジュールは、

金曜日(モナコGPだけは木曜日)フリー走行(90分)×2回

土曜日 フリー走行(60分)×1回、予選

日曜日 決勝

となりますが、今年の日本GPは、金曜日は予定通り、土曜日がすべてなくて、日曜日の午前中に予選、午後決勝という形です。

 

日本GPは毎年ほぼ、体育の日の3連休の日曜日に決勝が行われますので、ちょうど台風シーズンと重なります。実際、2004年と2010年は今年と同じように土曜日の予選がキャンセルされて、日曜日に予選と決勝を行うワンデーレースになっています。他のGPでワンデーレースって私は記憶にないので、この時期の日本だからというのがあると思います。ちなみにF1の統括団体であるFIAから違う暫定スケジュールが示されたこともありますが、日本GPの主催者が観客増員が見込めることから、3連休に開催できるよう交渉した経緯もあります。

 

しかし前例があるのと、地球史上最大級とも言われた台風19号のヒットがほぼ間違いないことから、土曜日キャンセルの判断は割と簡単に下せたのではないかと思います。ラグビーW杯も史上初めてゲームがキャンセルされたようですが、何事も初めて下す判断というのはいろいろ難しいと思います。

 

さて、レースですが、予想に反し?フェラーリのフロントローからスタートしましたが、PPのベッテルがジャンプスタート(ちょっと動いてすぐ止まってアドバンテージなしだからペナルティーなしという謎裁定)で先頭をボッタスに譲り、ルクレールはスタート直後にフェルスタッペンと接触してフロントウィング交換というグダグダなレースでしたが、トータルでメルセデスの速さが群を抜いており、どのみちフェラーリに勝つ余地はなかったんだろうと思います。

 

予選でフェラーリが速かったのに決勝でメルセデスが圧倒した理由は、タイヤのもち(デグラデーション)の差が大きいと思いました。通常は、金曜、土曜と走り込みをする中で、コースにタイヤラバーがついていき、それによってタイヤのもちが良くなっていくのですが、土曜日の大雨で路面についたラバーが剥がれ、アスファルト丸出し状態でスタートすることになったため、タイヤの性能劣化が早かったのだと思います。

 

もちろんメルセデスもその条件は一緒ですが、マシンのポテンシャル(デザイン)からダウンフォースが大きいメルセデスは、他のチームよりもタイヤに優しい車なのだと思います。なので特にフェラーリに比べるとタイヤの性能劣化が遅いために、5周10周と周回を重ねるとラップタイムの差がどんどん開いていくということになります。

 

メルセデスは最後、ハミルトンをピットインさせてベッテルの後ろにつけて抜きにかかる作戦をとりましたが、基本的に抜きにくいサーキットである鈴鹿でなんでそんな作戦を取ったのか理解に苦しみましたが、そのおかげで、ベッテルとハミルトンの見応えのあるバチバチバトルを数周に渡って見ることができたので、それはそれで面白かったと思います。

 

私は2004年のワンデーレースとなったレース以降、鈴鹿サーキットに行けていないので、来年あたりは久々に行って見たいなあと思います。本当に行けるかどうかはわかりませんが。