4月の授業参観で「音読発表会」を実施するクラスが多い。

 

そこで発表側も観る側にもメリットになる、
「発表会」の方法を紹介したい。

 

 

基本的にグループ全部が一斉に始まる形態で、
保護者は間近でじっくり聞けるので、好評である。    
 

 

○45分の授業で進める順序は下記のようになる。
1.物語文を全員で全読する。
・一人一人の読み方を大切にするので、一斉読みではなくて個々読。
・読み終えた児童から着席すると把握しやすい。
   
2.児童に読み方やめあてを聞く。
・どのような読み方をしたいのか、どんな気持ちを込めて読みたいのか、
 児童から意見を聞く(10数名)。
   

 
3.グループ毎の発表を行う(ここがメイン)。
・人数は5.6名を基本とする。30数名で6グループ程度だろう。


・教室内と廊下、オープンスペース等の空きスペースを利用して、
   合計6カ所の「発表会場」の場所を示す。
   教室内で4カ所。廊下等で2カ所だろうか。
   但し机も椅子もないので、大体の場所を離れれば良い。

 

・グループ毎にその場所に移動し、保護者もそこに移動する。

 出来る限り、他のグループと近づかないように、

 散らばるように広がる事が大切。


・児童5名を囲むように保護者がその周囲に立つ。
 

・準備が整ったら、一人一人めあてを述べる。
・一人目が発表を行う(どの段落でも良い、ボリュームも自由設定)。
   続いて2.3.4…番目も実施する。
    
 4.グループ全員が終了した段階で、保護者全員から感想をいただく。
 ・自身の子への感想だけではなく、他の児童や全体感想も同様。
    
5.児童グループのみ移動(一つずつづれて)して、同様の発表を行う。
・3と異なるのは、親以外の保護者が聞くところである。
・この5番はカットしても良い。
    
6.全員教室に戻り、感想を聞く。
・保護者も教室に戻る。
・実施してみた感想を数名に聞く。
 

7.保護者から感想を聞く。
・全体的な感想、個人名を挙げながらの意見もある。
・励みになるので、後者を中心に聞きたい。
  「声が大きかった人は?」「声に張りがあった人は?」
  「愉快だった人は?」「上手だった人は?」…
   というように聞いていくと、多くの児童名が挙がることになる。