赤井です。
分からなかったことがある日突然分かる瞬間があります。
個人的にはとても迷惑な瞬間です。 知りたい時に知れなくて、割とどうでも良い時といいますか、関係ない瞬間に気付いたりすることが多いからです。
個人的には飲めなかったビールがある日突然美味い！もしくは今無性にビールが飲んでみたくなった！と思う瞬間に似ているなと思います。
僕はこれを「ビール現象」と呼ぶことにしました（笑）
話は飛びますが、僕はあまり手荷物を持ちたくないので、普段はレッグバッグ（腰と太ももに固定できるバッグ）に最低限のものだけを詰めて出掛けることが多いのですが、どうしても荷物が増える時はトートバッグを使っています。
白地にアルファベットで「ウエストサイドストーリー」と書かれているものです。
実は今から5年ほど前ミュージカルの「ウエストサイドストーリー」を観に行く機会があって、それでたまたま手に入ったものをデザインが良いからという理由で使い続けているものです。
海外の劇団だったのですがとても大きな会場で席は勿論満席。
豪華なセットの中で演じられていました。
セリフは全て英語でしたが、ステージの量端に電光掲示板が設置してありそこに吹き替え字幕が出るようになっていたので物語自体は理解することができました。
舞台は大盛り上がりのうちに終わり、会場は歓声と拍手で包まれました。
しかし、僕はあまり面白いとも素晴らしいとも感じませんでした。
話がバッドエンドだったからか？これともそもそもミュージカルそのものに興味がなかったからなのかは分かりませんが、登場人物も頭に入らず終わった後に何も心に残らなかったのです。
来日したその劇団(名前は忘れましたが…)の名誉の為にも言いますが、ダンスや歌唱力も声量も非常に素晴らしく技術的な事に関しては僕も本当にまだまだなんだなと痛感させるほどのレベルの高さで、とても参考になるものでした。
ただ、この時僕が思ったことは
「ミュージカルって面白さがよく分からないなぁ」
ということでした。
それからは一度もミュージカルというものは観てきませんでしたが、つい最近それと近しいものを観る機会がありました。
映画「グレイテストショーマン」を観ました。
映画ではありますが、物語の見せ方はミュージカルそのもので歌とダンスが織りなす世間からつまはじきにされた主人公のサクセスストーリーでした。
あえてそれ以上内容に触れませんが、観終わった僕は
「面白かった！」
と強く思いました。
感想それだけかい（笑）と思われるかもしれませんが、これは自分でも言葉が思いつかず、どう感想を伝えて良いか分からない為です…。
だからこそ、面白かったという一言でしか伝えられないのが悔しいと思うほどに面白かったと思ったのです。
あえて感想を付け足すのなら
「感動した！」
これも一言ですが…。
しかし、過去にミュージカルというものに対して特別感動も覚えなかった僕がそれだけ強い感情を持つ事が出来たのは何故なのでしょうか。
ただ、映画を観終わった僕はまたあの時観た「ウエストサイドストーリー」がもう一度観たいと思いました。
あの頃分からなかったものが、今なら何か見えてきそうな気がするのです。
そうだ！この感じ、ビール現象だ！
今回こうして分からなかったミュージカルの世界に少しでも興味が持てたのなら、きっと他にも良さが分からなかったものも、今もう一度体感してみたら分かるものが出てくるかもしれません。
この先も自分には良さが分からないという事があると思います。
でも、その度に悲観せずきっといつか分かる瞬間が来るだろうと、分からないからといって切り捨てることはせず観たこと聴いたことは大切にしていきたいと改めて思いました。
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