外にあまり出なくなり読書をする機会が増えた。
小説よりもエッセイのような短いものが多い。
小説には飽きてきたので、面白みを感じなくなった。
推理小説は好きだけど、殺人がセットになっているのであまり読みたくない。
殺人のないものなら大歓迎なのだけど、なかなか見つからないし、あっても価格分の内容ではないような気がするので買わない。
節約モードなのでよっぽど好きな作家さんのものしか買わない。
最近は江國香織さんのエッセイをよく読む。
飽きずに読めるので読んでいないものがあれば即買いしてしまう。
今回のは1998年に刷版されたものだ。
当時は小説のほうが好きだったので、多分読んでいない。
結婚3年目の夫ととの生活をエッセイにしている。
私のもつ江國さんのイメージとは違っていた。
おっとりしていると思っていたら、情熱的な方なのだ。
おひとりさまの私には共感するところは一切ないが、興味深かった。
結婚生活は日々のるかそるかの綱渡りのような風に描写されているけれど、仲がいいなぁ…と微笑ましく感じた。
本当にイヤなら有無を言わさず離婚するはずだけど、ごっこをして楽しんでいるように思えた。
もし自分が結婚していたら…と自ずと考えてしまったわけだけど、見合い結婚などで好きではない人ならずっと好きじゃないだろう。
あまり人を好きになることがないので、好きな人とは結婚できなかったのだけど、好きな人だと尽くしすぎて消耗しそう。
なのでこんな風なのだろう。
実の家族といても本当の自分を出さす息が詰まっていたので、他人と一緒に暮らすなんて所詮無理な話なのだ。
子供の頃は仲良しの家族が夢だった。
しかし結婚できる年齢になる16歳の頃には無理だと悟った。
色んなしがらみがあるし、色々面倒くさいし、自分には向かないと判断した。
でもどうしても好きな人がいたなら…と一縷の望みは捨てなかった。
しかし好きではない人とは結婚したくないし、好きな人とは結婚できならひとりでいるしかない状況が続き今に至る。
何が自分にとって幸せだったのか判らない。
このルートが最高なのか、最悪なのか、程々なのか。
歳を重ねるごとに選択肢が減っていく。
このルートでなんとか頑張るしかないね。