群青の町

 

 

こんにちは。

 

 

本日3月11日は、忘れもしない東日本

大震災と福島原発の爆発事故が起こっ

た日だ。あれからもう10年経つ。

 

 

2021年3月、全国100名の対象アン

ケートでは、災害は復興したかの問い

に実感しないと答えた人は53名だそ

うだ。これは全国民の実感かな、

100名ではどうかなという気がする。

 

 

では震災地の人の実感は?NHKの

調査がある。

やはり進んでいるという人と遅れて

いるという人の評価が半々に近いそ

うだ。こちらは1805人が対象。

 

地域は岩手、宮城、福島だった。

 

思ったより遅れている 43,3%

思ったより進んでいる 33,7%

復興が完了した    12,0%

まったく進んでいない  7,4%

 

 

去年に比べると肯定的な回答が

6%高くなったという。

県別では、肯定的な回答が

岩手44,9%

宮城58,9%

福島28,6%

 

 

福島が低いのは未だ原発周辺で避

難指示が続く現状を反映しているよ

うだ。

 

 

やはり災害は恐ろしい。完全復興は

難しいかもしれないのだ。復興とはと

いう問いに、インフラが戻った、商店

が戻っただけではむなしさが残ると

いう回答。

 

 

元の人口が半分に減ってしまったと

感じる人にとっては復興したとは思

わないだろう。

 

 

話はそれるが私の生まれ故郷も全く

の過疎になってしまった。災害とは関

係ない、単純に人口が減ったのだ。そ

れだけでもう街とは機能しない。

 

 

これはこれからどこでも起こること。

そしてそういう地域に住むには不便、

寂しさ、空虚さに耐えなければならな

い。唯一行動力があれはなんとかな

るだろうけれど。

 

 

震災を機に移住した人は元に戻らな

いだろう。まあ、全員が満足というこ

とはないだろうけれど、人が減って活

気が消えた地区ほど空虚感が強いと

思う。

 

 

もとの賑わいを戻すことが復興の目安

とするのなら、行政もそういう街作りが

できているか見直すことが必要だと思

う。

 

 

それにしても福島は気になる。原発は

幸せを運んでくる青い鳥ではなかった。

それどころか未だ住処に戻れない人が

今もいる現実はとても厳しい。

 

 

心が病んでしまった人もいるだろう。政

府はもっと心込めて支援を強めるべき

だと思う。福島の人たちは何も責任が

ないのだから。

 

 

復興は重い課題だこれぐらいにしよう。

 

 

さて3月は若者の飛び立つ月、卒業の

シーズンだ。

福島に関連した歌「群青」の話題であ

る。

 

 

2011年震災と爆発事故のダブルパン

チを受け福島、南相馬市立小高中学

校の当時の一年生は過酷な運命を背

負された。

 

 

震災で2名がなくなり原発事故で97名

が避難させられた。106名が7名に減

ってしまった。

避難した子供は全国に散ってしまった

という。

 

 

そして子供たちは歌えなくなってしまっ

たのだ。

生徒の散り散りになった仲間たちへの

想いは消えないし忘れない。

 

 

話題にする。作文に書く。音楽教諭の

小田美樹先生はそれらを書き留めて詩

にしていった。

 

 

子供たちのメッセージといえるつぶやき

を詩にまとめ作曲した。それが群青であ

る。

 

 

だから、「群青」は相馬市立小高中学校

平成24年度卒業生作詞(構成、小田

美樹)である。

 

 

明るい南相馬の海で育った子供たちの

詩には暗いところはない。淡々とした中

に強いメッセージが込められていると感

じる。

 

 

群青というのは最初海の色と思ったが

小高中学校のシンボル・カラーだそう

だ。校歌を始めすべてに群青がつく。

 

 

平成24年(2013年)彼らは卒業を迎

えた。その卒業式で歌われたのが群

青である。

 

 

その後復興支援コンサートで歌われ、

全国的に注目される。信長高富先生

が合唱に編曲し卒業ソングの人気曲

になる。英訳歌にまでなった人気ぶり。

 

 

勿論東日本大震災は世界中の人が

関心を持っているわけであり、この復

興ソングも世界に知られることになっ

た。

 

 

詩の一節を紹介しましよう。

一貫して流れているのは、離れて

いった同級生への強いメッセージ

だと思うのです。

 

 

〇歌の冒頭部分こう始まります、

 

ああ、あの町で生まれて

君と出会い

たくさんの思い抱いて

一緒に時間を過ごしたね

 

今 旅立つ日 

見える景色は違っても

遠い場所で 君も同じ空

きっと 見上げてるはず

 

 

〇最終節の強いメッセージ

 

きっと また会おう   

あの町で会おう

ぼくらの約束は  

消えはしない 群青の町で   

また会おう 群青の町で

 

 

私の合唱団でも今年の春の演奏会

で歌うことになっていました。でも叶

いそうもありません。

 

 

ただ歌自体は不変です、来年であ

れ再来年であれ歌を続けていれば

歌えます。希望を持って歌える日を

待とう思います。

 

 

「群青」ユーチューブからお借りしま

した。

 

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