私は、2話続けて工場見学のお話を書きました。
あの時、はっきりと思ったことがあります。
「私は、自分のキャパシティを超えてしまった」
キャパシティ(capacity)とは、
「受け入れられる限界や能力」のこと。
まさに、その限界を超えてしまったのです。
理解できない専門用語。
初めて聞く技術。
英語で飛び交う会話。
頭の中はパンク寸前でした。
それでも、頑張らなければならない。
限界を超えていても、何とかしなければならない。
この場所から逃げることはできない。
だから、とにかく踏ん張りました。
すると、その先に待っていたのは
とても意外なものでした。
なんというか、変な度胸のようなもの。
「どうにでもなれ。」
「できるところまでやってやる。」
そんな気持ち。自信がついた、と言ってしまうと少し大げさかもしれません。
でも、「目の前のことを一つずつやるしかない。」
人間にできることは、それしかないのだと心から思えたんです。
産み分けがうまくいくのだろうか。
もし成功しなかったらどうしよう。
女の子を心から望む気持ち。
誰にも話せない想い。
夜になると、不安で胸が締め付けられるような時間。
そんなふうに、心が限界を迎えてしまった時。
どうか、不安から逃げないで
むしろ、その不安の中へ飛び込んでみてください。
不安に飛び込むっていうのは、正体の分からない
ものを一つずつ解明すること。
つまり
勉強してみてください。
・将来、胎盤になる部分とは何なのか。
・生検細胞とは何なのか。
・PGT-Aでは何が分かるのか。
・胚盤胞とは何なのか。
・逆に、今の医学では何が分からないのか。
頭が熱くなるくらい、調べ尽くしてみてください。
不安の正体は、「分からないこと」が多いから大きくなるんだと気付かされたんです。
だからこそ、その中へ飛び込んでみる。
そうして自分のキャパシティを超えた先には、不思議と景色が変わります。
「やれるだけやってみよう。」
そんなふうに、心がストンと落ち着く瞬間が訪れるかもしれません。
空が晴れ渡るように、不安の正体が少しずつ見えてくるかもしれません。
この文章を読んでくれた皆様に
その先が見えてきますように。
