国内完結型で産み分け|海外渡航なしで生検は日本・解析はタイの産み分け情報

国内完結型で産み分け|海外渡航なしで生検は日本・解析はタイの産み分け情報

産み分けに必要なPGT-Aを国内完結で可能に。国内大手クリニック×タイの最先端機器のタックが夢の実現。海外に渡航する必要がないから、お休みを取らずに高精度の着床前診断が可能になりました。

働きながら、一級建築士という資格を取るのは、多くの男性社員(それもだいたい上司)に言われたほど、簡単なことではなかったし、建築士という仕事は、世間的に安泰だと言われるのではないかと思う。




大成建設は大きな組織だったし、そこで出会った社員である彼は、何でも話せる大人であった。彼は建築士としてのセンスがあり、何よりもその忙しさを楽しんでいて、大きな組織で働くことが大好きだったとは思う。いつか自分の建てた建造物をこの目で見たい、そんな夢も実現するだろうな、というくらいには有望であった。



いつのまにか、彼と私では、仕事への取り組み方や仕事が面白いという気持ちに大きな差が開いていく。私は自分がどんな気持ちで働いているのか、私には建築という仕事が、向いてないと思う。この単純な一言がずっと言えずにいたんです。



出勤前に朝ごはんを食べながら、慌ただしくも楽しげに交わすのは仕事の話し。今日重要な会議があるとか、上司がどうのとか、彼が仕事にのめり込んでいくのを見るたびに、なんだか健やかに生きてるなぁって思っていました。尊敬でもなく、それを羨ましく思うこともなく、もちろん妬む気持ちもない。それはまさにやりたいことを見つけた人、そしてそれに対してマジになってる人、を見る目でした。



建築の世界は一部の女性を除いて、はっきりいって男性中心の世界。私の実力では、どうにもならない先、というのが見えていた。そしてそれも所詮は言い訳で、はっきり言えば私は組織で働くということに向いてなくて、なんというか表面上だけは楽しげに熱意をこめて建築士を演じている人、という気がしていました。こんなやり方では、控えめにいっても会社のお荷物であったと思う。



仕事を楽しめるようになること。夢中になることはこの先ずっと無理である、これを彼に相談することは難しい。なんだか、それは違う言語を使って起きたことを伝えるみたいに、とても困難なことに思えました。楽しんでる人にわけのわからない悩み?を話すのは悪いと思ったので、何と私は誰にも何も言わず、突然2週間の休暇届けを出し、まずは東南アジアを旅してこようと考えたんです。


現実逃避って言葉は、こういう時につかうもんだ(笑)


私はまず、フィリピンに行ってみた。バックパッカーになれるほど大胆な性格ではないので、リモワのトパーズチタニウムという洒落たスーツケースを購入し(なんと今でも使っている)宿泊先は少し高めのラグジュアリーホテル。





空港に拳銃をもった警官がウロウロしているのにビビってほとんどホテルから出ずに2日で切り上げ、ベトナムに向かってみた。


ホテルのレセプションの女性はなんだか冷たくて、はじめて食べたフォーというラーメン(有名だよね!)も好きにはなれなかった。生春巻きに添えられたソースは甘く、みんな小さなイスにすわりこちょこちょ話す様子をみてなんだか規模の小さな国だと決めつけた偏見の塊な私。





そのあとにむかったラオスは、野鳥が走り回っているようなのどかな田舎町だからすぐにパスしてそのままカンボジアへ。この国の歴史は重くて、空気が悪く、歩道もなくすぐにバイクに惹かれて病院に搬送されるであろう未来が見えた。


こんなふうに書いてみるとバカみたいだけどここまでまったく旅を楽しめず、ほとんどの国で安全なホテルに泊まりながら、旅するのと住むのは違うんだなぁって思いました。今更すぎて笑ってしまうが、現実逃避すらできてない笑



そして、最後にバンコクの空港に降り立ちました。今までの国と同じようになんの驚きもないけれど、空気が丸かった。柔らかかった。そして人々の笑顔がやさしかった。もわっとした湿り気のある熱気も、排気ガスの匂いも、そしてどこからか漂ってくるタイ語の優しい響きも、その混沌とした空気は、なんだか悪くない、と思えたのです。私が最初にタイを訪れた印象はそんな可もなく不可もない、その程度でした。


その頃、BTSと呼ばれる電車が走り出し、地下鉄はまだ建設中だったと記憶しています。タクシーはメーター初乗りで35バーツくらいだったし(今はグラブという配車がメイン)ショッピングといったら、サイアム、マーブンクロング、ワールドトレードセンターに日系デパートの伊勢丹でした。



今ほど高層ビルが立ち並んではいなかったけど、この街の元気さと、人々の良い意味でのいい加減さが心地いい。ひとついうなら、建築士としては、高層ビルの心許ない足場が怖かったけど。


帰国後、私は周囲が絶句するような決断を下すことになります。そう。私は会社を辞めました。


またまた長くなってしまったのでまた次回。