過去、これほどまでに圧倒的なファイターはいただろうか?プライド13戦無敗、現PRIDEヘビー級チャンピオンである。
柔道・サンボを主体とし、プライド初参戦となるPRIDE21で現在のK-1チャンピオンであるセーム・シュルトに一方的な試合運びで判定勝ちではあったが、凄まじいインパクトを与えたが、まだ
この頃はグラップラーとしての印象が強かった。続くヒース・ヒーリングとの戦いPRIDE23で
1Rドクターストップでの決着、ヒーリング有利の下馬評を覆し、一躍PRIDEヘビー級戦線に名乗りをあげる、そしてPRIDE25、当時のPRIDEヘビー級王者、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラとの頂上対決、序盤からパウンドで攻めるヒョードルとしたからの関節を狙うノゲイラだったが、三角締めをことごとくかわされ、ヒョードルのパウンドをもらい続け結果(3-0)の判定勝ち、PRIDE参戦わずか9ヶ月で頂点に立つ、その後は藤田、グッドリッジ、ランデルマン、コールマン、小川等を圧倒的な強さで制し、2度(2004GPの無効試合含む)のノゲイラとの再戦でも、前回と同様の圧勝でベルトを死守するも、無冠の帝王ミルコ・クロコップとは未だ接触はしていない状態に、ミルコを避けてチャンピオンになったと言う世論や周りの声があがり、待ちに待った2005GPでのタイトルマッチが実現する、一気に頂点まで駆け上がったヒョードルと挫折を乗り越えたミルコとの戦いはドラマチックだった、伝家の宝刀であるハイキックを上手くガードしたヒョードルに軍配があがり、王者不動、絶対王者の誕生であった、PRIDE参戦時にあった、打撃の不安も克服し、寝てよし立ってよしの絶対的安定性、まさに「60億分の1」の男である。