
2018年、TBS系の地上波で放送されていたドラマ「やれたかも委員会」
委員会には佐藤二朗、山田孝之、乃木坂46の白石麻衣。やれたか、やれなかったかを判定する。ここでいう「やれた」は、多分みなさんの想像通りだと思います!?
「やれた」から心に残るとは限らない。
「やれなかった」からこそ消えない想いがある。
青春の甘い想い出と、ひと言では括れない人生のあらゆる可能性、岐路を鋭くも優しく検証する。
それが「やれたかも委員会」である!
全8話
最終回、太陽の塔編にだけ相談者は女性である(MEGUMI)

相談者が10年くらい前、婚約者がいて式も二ヶ月後に控えているが、同僚の男性にデートに誘われる、吹っ切るためにも一度でいいからデートして欲しいと。
一度、結婚前に他の男性とデートもいいかなと了解します。
太陽の塔を見たり、定食屋で豚汁をおかわりしたり、楽しく過ごします。電車の中では手も繋いでいました。
暗くなってきて帰りに抱きしめられます。
この時、相談者の女性は確かめたいことがありました。
それは…男性が勃起しているか否か!
それを聞いて佐藤二朗が演じる能島はビックリした顔をする。まさか女性がそんなことを考えているなんてと、いった顔だ。
山田孝之演じるオアシスも首を横に振り苦悩の顔を浮かべます。
しかし白石麻衣演じる月綾子だけは
「わかります!確かめたかったあなたの気持ちわかります!」
そうハッキリ言いました。
アイドルなだけになんだかドキッときますね。
ちなみにMEGUMIの10年前は福田麻由子ちゃんが演じていて、ドラマ白夜行で子役だったあの女の子が!
こんなキワドイ役をやるようになったんだなぁと驚きました。
結局抱きしめられながら、そうなっているか手を前にまわせず、太陽の塔のキーホルダーをもらい別れます。
やれたか、やれなかったかをジャッジする瞬間がきました。
いつもは「やれない」とジャッジする月綾子はじめ三人とも「やれた」
女性は、言います。彼も私とやれたかもと思い出したりするのでしょうか?と。
能島は、言います。
あなたが生まれた世界と生まれなかった世界があります。
生まれた世界では婚約者と知り合えた世界、知り合えなかった世界があり、豚汁をおかわりした世界、しなかった世界があります。
いくつも枝分かれしていて並行世界、パラレルワールドになっているのです。と…

だから、彼もやれたかもと思い出す世界と思い出さない世界があるのです。
やれたかもしれない世界を妄想し、浄化されていく相談者。
私のブログに何回か登場する高校生の時にチラリと付き合ったF君。以前詳しく書いたこともありました。
後になり私も相談者と同じことを考えていたのです。
どっちだったんだろう…って。
私も迷える魂を彼らに救ってもらいたく、パラレルワールドの話を興味深く聞きました。
他人からすれば、どうでもいいタラレバが、当人の人生に大きな影響を及ぼすこともあるらしい。
そこに存在したかもしれない、不確かで切ない人生、もう一つの時間の再確認なのである。
佐藤二朗演じる能島は言います。
「やれたかもしれない夜は、人生の宝です。どうか生涯大事になさってください。」
・・・「やれた」から心に残るとは限らない。
「やれなかった」からこそ消えない想いがある。