本棚を眺めて2 | なないろDreamer

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下駄履きの生活者ブログです。

2015年5月17日にも載せた一節なんですが…

私が好きな小説、大槻ケンヂ作『グミチョコレートパイン』のチョコ編に美甘子という美少女が出てきます。その少女は、どんな本を読んでいるかで、その人にどれだけの値打ちがあるか信じています。
人より沢山本を読み、映画を観ていることが彼女のアイデンティティーだったから。

友人の棚には当代ベストセラー作家の代表作ばかりで今売れている本が『いい本』であるとされ、書店の隅に眠る本には気付くこともない。本は自分のアンテナで選ぶという基本を忘れた『バカ』である。

………………………………………………………………………………芸能界入りした美甘子は、映画共演をする人気絶頂のアイドルの羽村に随分難しい本を読んでるね。と話し掛けられます。

羽村は赤川次郎の三毛猫ホームズしか読んだことがないといい、美甘子は軽蔑の色を浮かべます。

羽村「あれ、またバカにしてるな」
美甘子「してないけどさ…俗っぽいよ、そうゆうの」
羽村「じゃお前は読んだことあるのかよ」
美甘子「え?」
羽村「三毛猫ホームズをさ。読んだことあんのか?」

美甘子「……ない」
羽村「じゃあ言う資格ないじゃん」

しょげかえる美甘子だったが、羽村は沢木耕太郎の本貸してくれと言い、美甘子も三毛猫ホームズの怪談を借りに羽村の家に行くことになります。

人の本棚を見るのが大好きな美甘子は、羽村の家で本棚を眺めてビックリします。
まず漫画しかない。自分とは正反対の羽村というアイドルの男の子。

そんなこんなで美甘子は羽村と初めてのキスをするのですが…キスをする時にまでサム・ペキンパーの映画のようにスローモーションになっていったり、2001年宇宙の旅に喩えたりします。…美甘子は思います。
きっとそれは、あたしが映画や本の中でしか世界を知らないからだ。

何百冊本を読むより、何百本映画を観るより、好きな人と一度キスを交わすことの方が、重要なことなんじゃないのだろうか…と。。
これってつまり寺山よ!寺山修司よ。虚構に生きるよりまず行動、『書を捨てよ、街へ出よう』ってことじゃない!

ここのシーンは本当、何回読んでも飽きませんね。

みなさんの本棚にはどんな本がありますか?
私は本やビデオが、カビに大部分がやられてしまい、喘息の原因になってしまいました。
特に鉄筋のマンションに住んでいた時にやられたみたいです。泣く泣く処分した本やビデオは多数あります。
だから今はポリプロピレン(臭いがもれません)の衣装ケースに入れてます。

ポリプロピレンはお菓子の袋なんかに使われてます。(PPと標示されてます)
お菓子コーナーに行ってもにおいがしないのは、PPだからです。

スーパーに備えつけられているポリ袋はポリエチレンだから臭いを通します。

犬を飼ってからはPPの袋は取っておいて、使用済みのオシッコシートなど入れたりします。

話がそれてすいませんでした(笑)