イカ天 たま その1 | なないろDreamer

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下駄履きの生活者ブログです。

イカ天の[たま]といえば割と有名です。

だいたい30代後半以降の世代なら「イカ天に出てた」「さよなら人類」「イロモノ」「山下清」「(笑)」
というのが[たま]のイメージで一般的ではないでしょうか?

私は中学生の時に熱烈な[たま]ファンでしたが、さよなら人類はたいしてピンとこなかったから代表曲なのが不思議です。

イカ天は夜遅くに入っていたので起きていれなく録画してました。
[たま]の登場には驚きました。
悲しい気持ちはとっても不安定というアナウンスと共に登場です。三宅裕司も「なんだか危ないやつがきたなぁ(笑)」と言ってました。
その時の曲は『らんちう』です。
曲を作った人が歌うシステムで、知久寿焼が歌ってました。知久の顔に月のようなスポットライトだけポツンと当たる暗闇で歌いだしました。
「いよ~~~~ポン!あんまりのこころさむさに~~~うらにわをほじくりかえしてると~~悲しい色の~~(ポポンポンポン)水がわいて~~~略~~僕たち栄養が足りないのです半分消えかかったからだでナナメけんすいしているよほ~魚で一番悲しい金魚、金魚で一番悲しいらんちゅ~!!!(ここから柳原幼一郎によるらんちうの解説があります。中国の皇帝に可愛がられた、珍魚など、毎回同じ台詞ではなくアドリブなのが凄い!!)終わるとパーカッションの石川浩司があ゛ー!!と絶叫するのが最高です。一番の盛り上がりです。そのあとは一転して、また知久寿焼が悲しく歌い出します。」
私は、まるで一本の芝居を見ているようでした。
私はスッカリ魅了されてしまったのです。奇妙なルックスだけど顔は整っており(整っているのはギター知久、ベース滝本)演奏も上手い。風呂の桶があんなにいい音が出るなんて…悲しいけど懐かしい。知久の声がなんともいえない。
完璧なアングラ劇団を私は見たのです。

らんちうという金魚も調べました。頭にコブがある醜い容姿ですが、深海魚のような、世間に置いていかれた悲しさといとおしさがある金魚でした。
それを歌詞に載せるって凄いなと思いました。

続く