
物凄く面白い本を見つけてしまいました。
月が植物に生育に与える力や作用などをこと細やかに記載されています。
ありとあらゆる時代の暦の読み方からはじまり、上記の写真の基本の流れを押さえながら、種まきの時期、収穫、堆肥を与えるタイミング、剪定の時期、などなどを植物の種類に合わせて丁寧に読みやすく記されています。
一番簡単な例でいくと、果実や地上になる野菜などを収穫してすぐに食べる場合、三日月から3日後~満月の3日後までが地上部へ水分が集中するためにジューシーで味がよい。
根野菜などの地中のものは逆に水分が地中に巡る新月がもっともジューシーで美味しい。など。。
そしてまた、それを長期保存する場合の収穫は水分がほどよく抜けたあたりを計算して収穫する。とか。。
私たちは西洋の太陽暦でずっと暮らしていますので、植物なんかも太陽ばかりをメインに教えられ、月を持ち出すと、冷笑さえされることが多々あります。
しかし、ほんの昔までは、もっと月の働きは当たり前のこととして、超合理的に無駄なく生きていたことは想像にかたくありません。
建材は細胞の水分量の少ない新月に伐採したものを使い、長持ちさせる術を知っていた。
果実は一番美味しい時期に収穫し、その繁栄をみていた。
私たちの文明が行き過ぎた男性的社会であるのは明白ですが、それは月を見失った時代とほぼ同じであるかもしれません。
~月光が動植物の生育と生長に強く関与しているという研究報告は多い。太陽光とは別に、月光が種子の発芽に関して直接影響を及ぼすともいわれる。月の柔らかい光が地中に射し込む深さは、陽の光とは比較にならないほど深いとされる。太陽の光子の働きは強すぎ、植物が生長するのに必要な養分吸収を阻害する。土中に残った光子によって植物の種子が病気に強く、丈夫によく育つように誘導する使命が月光に与えられている。
さらに信じるかどうかは読者の判断次第だが、月が植物に与える影響として新月から満月に向かう時期はどの植物でも光合成が盛んになり、とくに新月からの三日間にそのピークがくる。この時期は、とりもなおさず地球を照らす月光が最高値になる科学的根拠もあることから、ありえることとされている。~
新月に最高値!?
前に、とある農家の方から聞いたことがあるのですが、不思議なことに満月の日に、薬剤をまくと一回でいいんだと仰っていたのです。満月じゃないときは二回、三回とまかなくてはならなかったんだと思います。
これは、不思議なことにでもなんでもなく、非常に美しい合理性であることが、この本を読んでいるとわかります。
私はこういう合理性が大好きです。。魂からスッとする感覚すらあります。
本の半分はわかりやすい図解ですので、手元に一冊あると農業をしてなくてもガーデニングでもとても重宝すると思います。
図書館で見つけたので、私は必要な箇所をノートにメモしているところです。。
私のダイアリーは数年前から月の新月満月マークが入ったものを愛用しています。
