台風、、近年にない強い風が昨日の夕方から夜中まで吹き荒れました。
数日前、小倉の八坂神社にふらりーと立ち寄り、ご祭神がスサノオ様ということを知り、荒ぶる神様で有名なスサノオ様は実は台風の神でもあることを知りました。
停滞した気を動かす神様。風を起こし、新たなエネルギーを巻き起こし、様々な生命力を再度活性化させるのでありましょう。
そんな一夜を明け、外に出てみると、外壁のカバーが一部めくれており、かなり危なく揺れていました。
すぐそばに、元大工職人のおとうさんが住んでおり、よくこの町内のあちこちのおうちの簡単な修理を頼まれてやってらっしゃいます。今は高齢になりほとんど活動はされてませんが、、
すぐになんとかしないと道路側で危ないために、朝からおとうさんにお願いにいきました。
おとうさんはすぐに、タンタカターンと直してくれました。
かっこよかっす
おとうさんは耳が少し遠くて無口でありますが、ぼくとつな愛嬌があって、手間をいとわない身のこなしが幸いして、ご近所からいつも頼りにされているのです。
子供が小さい頃、いつもさりげなく見守って下さっていた眼をもっていたことに気がついていました。
近所のマンションの子供らの中に入れずにしょんぼりしているとき、声をかけていたことも知っていました。
家の前で自転車で派手な転倒をして子供がワンワン泣いているときに、すかさず飛び出してきて、冷たいタオルを下さったのは、ビリゲン様似のそこの奥様でした。
作業が終わって、気持ちばかりのお礼金を封筒に入れて渡しました。
ここが大切なポイントなんですが、、
金の斧と普通の斧。という喩えを思わせるような2パターンのお金が財布に入っていたのです。
作業の簡単さから、普通の斧にしようかなー??と数秒迷いましたよ。笑
しかし、そこのご夫妻がそこに居てくれている、という多大な恩恵を子供も私もご近所も受けておりました。走馬灯のようにそのご夫妻の徳が流れてきました。
金の斧をば。。

おとうさんはちゃんと受け取って下さいました。
ありがたい。そして、金の斧を差し出した私の魂はなんとも清々しい台風一過の晴れ間のような清み渡りを得ることができたのです。
こういうのを、いいお金の使い方。ってゆうのね。
質素なご夫妻が今晩おいしいお酒でも飲めたら嬉しく思います。
息子は今でも、あのときのタオルのことを忘れていないそうです。
耳の遠いおとうさんに、そのことも伝えました。
ビリゲン似の奥様にどうぞよろしくと。。
おとうさんはニコニコとされていました。。
台風でも無事だった寄せ植え。
スサノオ様は、私にご近所の優しさを運んで去って行かれました。。
