『オレ、走ってくる!!』
夜、息子がそういっておしゃれジャージに着替えて、髪を整えて、イヤホンをセットして、首にタオルを巻いて、飛び出していった。
スタローンさんを敬愛する息子。
ロッキーを見て疼いたみたいだ。
生卵は飲んでないけど。
(いや、あの映画はほんとすごいよ。
全世界の人々を走らせたと思う。
もちろん私も小学生の時走った。)
愛犬さえ手放すほどお金に困っていたスタローンが、あるボクシングの試合に釘付けとなる。
アリと36才無名のボクサーの試合。
王者のお遊び気まぐれのような試合だと誰もが思った。
だがしかし、その名無しのボクサーは、最後までリングに立っていた。。
スタローンは、雷に打たれた。
『こ れ だ 』
3日間寝ずにシナリオを書いた。
ようやくそのシナリオを買ってくれる映画会社が現れた。
しかしスタローンは、大胆な交渉をする。
ポルノ映画とかしか出ていない無名の異相を持つ俳優。
『オレを主役にしなければ売れない』
この役は俺しかできないんだ。☆
映画の予算はほとんどないから、あちこちに友人を出したり、ハンディカムで撮影したり、衣装は自前、天才的なスチール写真はスタローンの当時の奥さん。。
上映する映画館なんてほとんどなかった。
しかし、水の波紋のように口コミが広がり、空前の世界的ヒット。
それどころか、時間軸にまで波及し、親子三代まで走っちゃってる。☆
ロッキーの魂が宿った作品な…………
『ただいま~~』
早っ!!!!!!!!
まだ出掛けて五分もたってないし!
ふーっといい感じでタオルで汗を拭う息子。鏡で決めの顔をしている。
(´∀`)
いいのだいいのだそれで。
人を行動に向かわせる、それこそがリアリティー!
ロッキーとはリアリティーなんだな♪

サンキュー、ロッキー。☆