『学校と違いますから、早く習得した人は先に進みますわ。
だが、遅くったって構わんのです。覚えることが大事なんです。
覚えな、前には進みません。
覚えないまま進んでもしょうがないんです。
そういう人はじっくりやるんですな。
むしろそういう人よりじっくり進んだ人のほうが刃物なんかはいい切れ味になりますな。
体が時間をかけて覚え込むんですな。
時間をかけて覚えたことは忘れませんわ。
こうした一見無駄なように思えることが大事なんですな。
時間をかけて同じことを繰り返しているうちに親方は弟子の性格や得意なところを見出だしますし、弟子も自分というもんを知るようになります。
新しいことを次々に覚えさせるんやないんです。
教わっている子供も、こんなこと無駄やないかと思いますが、それは違いますな。
その後、電気鉋しか使わんようになっても、手で道具を扱うことができる子供は百パーセントの力を出します。
人間も木と同じですわ。
一人一人性格が違いますし、それに応じて育て方も違うんです。
刃物を研いでいるうちに自分に癖があることを知りますし、それを直さな研げんということもわかりますのや。
間違ったままでは研げませんのや。
今の教育はみんな平等やといいますが、人は一人一人違いまっせ。
それを一緒くたにして最短距離を走らせようと思っても、そうはいきませんわ。
一人ずつ性格も才能も違いますのや。
その不揃いな者をうまく使い、それぞれの異なった性格を見出だすのは、そう簡単に無駄なしにはいきませんで。』
「木のいのち木のこころ」より
最後の宮大工棟梁
西岡常一さん。☆

マーガレットがこの秋初めて花開きました

花びらは16枚でした

心の中で『きゃー!!やったー!うれぴー!』
と叫んでいました

静かにしている時も、心の中はおしゃべりさんなんです。それが私の癖なんです。
(´∀`)
*マーガレットの花びらって1つ1つ枚数が違うんですよ☆
面白いでしょ♪