息子には、保育園時代からずっと変わらず大好きな友達がいる。
保育園へは、家庭の事情で三歳半から入園した。
私が働くことになったから。
おおらかでぼんやり君だと思ったけど、最初はこの世の終わりのような泣き方をしていた。
親指のところに穴があいた靴をはいて、馴れないカバンを下げて園の前で号泣している姿は、私の心の写真のアルバムに入っている。
新しい靴を準備してあげれなくてごめんね。☆
そんな彼は、ある時期から大好きなお友達ができた。
できたというより、先生いわく追っかけ回していたらしい。
今も昔も偏愛型の人間だ(笑)
身体が茫洋と大きな息子と正反対の小柄でまったくじっとしていない、いわば問題児君だったね♪
集団に溶け込むということが無理な、独自のペースと世界をもった不思議君。
他人と話すことをしない。
目をあまりあわせない。
そんな子に、常にニコニコとベッタリと追っかけ回していた。
(あのこは少し他動の傾向があって…)
保育園のベテランの先生がそういった。
(特別クラス…を考えてみてもいいかもしれません。
コミュニケーションを学ぶスクールもあります)
小学校に上がった時、先生からこう言われたとお母さんが疲れたように話してきた。
『俺は、〇〇のこと、〇〇の親より知ってる。
昔から、〇〇の言いたいこと、話せなくてもわかってた』
この前、何気に歌うように息子が言っていた。
他動だと言われ、特別クラスをやんわりと勧められた彼は、
小学校から離ればなれになったにも関わらず、偶然にもラグビー部に入っている。
二人ともスポーツ苦手やったのに…(o^v^o)
うちに遊びにくる度に、美しい骨格になり、誰よりも礼儀正しい。そして人を変えようとしない優しさを持つ。
今でも、彼と息子との空気感は独特なものがある。
長く連れ合った夫婦のように見える(笑)
二人は、なんと産まれた産院が一緒で誕生日が5日違い。
つまり、新生児室で対面している計算になる。
(予定日を一週間以上すぎてでてこなかったのは、彼と逢うためだったのね。☆)
そう感じるほど、息子は変わらず偏愛している。
(ボクは、産まれる前から大好きだったんだ)

高校が偶然、一緒になったりして…
なんて、微笑ましく見守る。☆