黒猫ママの白髪。 | シン・135℃な裏庭。

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お隣のお庭のどこかで黒猫が赤ちゃんを産んでいる。


お隣は、亡きじいさまが愛したお花たちがわんさかと繁っており、


残ったおばあちゃんも、かなりのご高齢で、ほとんど外にでることはない。


朝晩、すぐそばに住む息子のおじさんが網戸の空け閉めをしたり、お孫さんが立ち寄ったり、外回りの看護婦さんが立ち寄ったり。


つまり、豊かなお庭はほぼ無人で、時空を越えたじい様の愛だけが、漂い、花たちは、それに答えるかのように豊かに繁り続ける。


『いいとこで産んだね』

人の気配に妨害されることなく、雨露を凌げる。

そんな野良な黒猫ママだけど


やはりおっぱいをあげるし、不眠不休の時期だからお腹すくだろう。


べいびーがピイピイ鳴いてる時がある。


ピイピイの時は、ママがお留守なんだろう。


ママは、ご飯を探しにいってる。


おそらく塀の裏側あたりにいるから


時々、うちを歩いてる。

そんなママは、驚くことにあちこちに白髪が出ていた。


お腹も少しぺタンとなっているから


よくないかもしれないけど


さりげなく通り道に、食べそうなものを置いた。

すぐになくなった…(笑)

ある日、仕事に出るとき玄関を空けると


ちょうど塀の上にいて子供を呼ぶような甘い鳴き声をあげていた。


びっくりした顔w(゚o゚)w


横を通過しようとしたら

(シャ―――っっ!!)


DASH!DASH!DASH!DASH!


歯を剥き出しにして威嚇してきた。


(いやいや…食べへんてあせる)


(餌やったやんてあせる)


女一匹、野良で生きてきたし、出産後の女とは、えらく攻撃的だから


仕方なく、玄関に戻り二分ほどボケ~として再び開けたら、


まだおった…w(゚o゚)w


(シャ―――っっ!)


もうええって。


時間ないから行きますわ。


(´∀`)



ママの鮮やかな黒髪は、あちこちが白髪だった。


時々、人は、人を非難するとき


「動物的」だ。とか、「犬猫並み」とか言う。


あれを聞くと


(シャーーーっっ!煆)


となる。


失礼やないか!動物に!

そんなありきたりな言葉を使う人は、犬猫や大小様々な動物がいかに、命懸けで子育てをしているのか、知らないんだろう。


もうね、涙がでるほど献身的なんだよ。


人間は忘れてるんだよ。

そんな風に揶揄する形態は、最早、動物世界より遥か下で


尋常じゃなく狂っているんだよ。



簡単にそんなことを言うあなたの感性もヤバイのよ。



白髪のママは、今日も朝から餌とりの旅に出かけていた。