6‐6
お遍路道の途中なのか、最終日の宿に、荷物だけを置かせてもらって、
23番札所薬王寺に向かうことにする。
転倒のダメージは、ゴールが見えてくると、大きくなる。
少しでも、荷物の負荷を減らしたかった。
楽天トラベルで、飛行機とセットにしようと思うと、温泉のついたホテル
「白い燈台」だけが対象になり、まぁ、最終日だし、温泉に浸かるのも
いいのかもと思い、奮発して予約。
まだ、チャックインの時間まで、時間がある。
節電か、空調が切られ、照明は落とされ真っ暗、2匹の猫がお出迎え。
と思ったら、1匹は猫ではなく、お掃除ロボット、ルンバだった。
道理で規則正しい動き。人がいない。フロントと思われる場所も、戸が閉められ、
ホテルのロビーと言うより、空き家感漂いまくり。
ホテル、やってないの?
一旦、ホテルから出て、電話を入れて、チェックインの時間には早いけど、
荷物だけおかしてほしい旨を伝えると、「今から、行きまぁす」と快いご返事。
臨時で開けてもらったフロントで、荷物を預けていると、
さっきの猫が寄ってくる。担当のおねえさんの制止を振り払う勢いで寄ってきてくれる。
当該フロント担当の猫は、「お客さん大好き猫」だそうだ。
聞くと、保護猫が20匹くらいいるそうで、おそらく、今日の人間の客の数より
猫の数の方が圧倒的に多いようだ。
かといって、多頭飼育崩壊的な、ぎゅうぎゅう詰め虐待モード
では全くなく、そこは、ホテル。ロビーの奥、オーシャンビューの
ホテルの中の一等地の広いラウンジは、もはや猫ラウンジとなっていて、
キャットタワーが乱立し、まさしく猫ファースト。
恋人岬でほたるの宿特性のおにぎりランチを食べて、薬王寺に向かう。
元気な状態なら平気だけど、2㎞はちょっと遠いな。