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お遍路道の途中なのか、最終日の宿に、荷物だけを置かせてもらって、

23番札所薬王寺に向かうことにする。

転倒のダメージは、ゴールが見えてくると、大きくなる。

少しでも、荷物の負荷を減らしたかった。

楽天トラベルで、飛行機とセットにしようと思うと、温泉のついたホテル

「白い燈台」だけが対象になり、まぁ、最終日だし、温泉に浸かるのも

いいのかもと思い、奮発して予約。

まだ、チャックインの時間まで、時間がある。

節電か、空調が切られ、照明は落とされ真っ暗、2匹の猫がお出迎え。

と思ったら、1匹は猫ではなく、お掃除ロボット、ルンバだった。

道理で規則正しい動き。人がいない。フロントと思われる場所も、戸が閉められ、

ホテルのロビーと言うより、空き家感漂いまくり。

ホテル、やってないの?

一旦、ホテルから出て、電話を入れて、チェックインの時間には早いけど、

荷物だけおかしてほしい旨を伝えると、「今から、行きまぁす」と快いご返事。

臨時で開けてもらったフロントで、荷物を預けていると、

さっきの猫が寄ってくる。担当のおねえさんの制止を振り払う勢いで寄ってきてくれる。

当該フロント担当の猫は、「お客さん大好き猫」だそうだ。

聞くと、保護猫が20匹くらいいるそうで、おそらく、今日の人間の客の数より

猫の数の方が圧倒的に多いようだ。

かといって、多頭飼育崩壊的な、ぎゅうぎゅう詰め虐待モード

では全くなく、そこは、ホテル。ロビーの奥、オーシャンビューの

ホテルの中の一等地の広いラウンジは、もはや猫ラウンジとなっていて、

キャットタワーが乱立し、まさしく猫ファースト。

 

恋人岬でほたるの宿特性のおにぎりランチを食べて、薬王寺に向かう。

元気な状態なら平気だけど、2㎞はちょっと遠いな。