おはようございます、

久しぶりに冬休みに読んだ本の感想をアップします。

去年12月に友人と西宮ハーバーにあるレストランでランチし、そのレストランがある館に、堀江謙一さんが無寄港世界一周したヨット「サントリーマーメイド」や今まで太平洋横断等チャレンジされたヨットが展示されていて、著書を読みたくなりました。


「太平洋ひとりぼっち」

ご本人は「渡りたいから渡った」とおっしゃっているが、そう簡単な言葉では済まされない想像以上の過酷さ、辛さでした。

同じ人間で成し遂げらるとはとてもじゃないが想像できない。

出港前にその過酷さを予測できたのに、4ヶ月かけて西宮からサンフランシスコまでの7000マイルを横断したくて、実行しやり遂げた堀江氏、毎日が壮絶すぎて、私は読中も読後もぼぉ〜としてしまいました。


・船酔いで食べられないから胃液ばかり吐いて、その胃液もなくなり、あとは血しかでないそう。

・台風のなかにいる時はライフジャケットはつけない。海に落ちたら、浮力があるから、死ぬのが長引くからだそう。

・嵐の中にいる時は、ヨットの天地左右があいまいで、あおむいているのか、横向きなのか、うつむきなのか、頭が上がっているのか、爪先が高くなっているのか、まるで無重力状態のように、すごい揺れなのだそう。

・周りは海だけ、さびしいという単純なものではなく、気分が滅入る際は、わざとアルコールで悪酔いするのだそう、

飲んで苦しくなれば、少しは痛めつけられた神経からそれることができるから。

・嵐、シケ、凪、フォッグは続けば何日も続く。

太陽が全然現れないことも何日もある、太平洋の真っ只中なのに、視界がないなんて…どう、気持ちを保てるのか?

・シケばかりぶつかって、つらくて、よく泣いたそう。


毎日が上記のような辛い日ばかりではないが、それにしても、ひとりの航海の94日間は身体にもメンタルにも過酷すぎる、

それを成し遂げられた堀江氏は、過酷さ・辛さよりも、渡りたい、成し遂げたいという気持ちの方が強いから出発しているわけで、やりたいことは辛くてもやらないと人生後悔するとは、つくづく感じました。