京都、知恩院→青蓮院 の途中 青蓮院の塀だったかなあ。
全銀河系推定二兆3000億の知的生命体の皆様、
こんばんわ。
デマ二郎インチキ経済教室の時間です。
前回までは、預金取扱金融機関とノンバンクの審査基準に
ついてざっくりとみてきました。
で、本日はまず足元で何が起こっているかざっくりとデマを
流したいと思います(*^。^*)
2013年日銀の大規模な異次元緩和が始まる数か月前から、
株式市場は急上昇、不動産市況も活性化してきました。これ
は銀行の貸出姿勢が急転したことも、大きく影響しています。
他に大きな影響があったのは、日銀の金融緩和への転換を
受けて、国内不動産市場に外資系の買資金が大量に突っ込
まれたこともあります。いくら準備されたかまでは不明ですが、
風評では、エクイティベース(海外から自己資金で入るお金)
で少なくとも5兆円、レバ後(借入を起こした後)ではその4倍
から5倍の不動産買取資金が用意された、ということです。
東京大阪合わせて年間の不動産取引金額は50兆から60兆
程度ですから、影響は甚大でした。
これまで書いてきたように、民主党政権下が最も長かったの
ですが、白川総裁時代には常時マネタリーベースは絞り気味
になっていました。市場に回るお金が足りなければ、基本的に
株や不動産は下落します・・・いやあの時代はひどいものでし
た。リーマンショックのような長銀破たん以上の大きな金融恐
慌があったわけです。
ここで引き締め的な金融政策を継続したわけですから、株も
不動産市況もどん底、経済もどん底、失業率は高止まりして
いたわけです。
で、環境は一気に激変、2013年から三年連続で貸出残高は
2%以上のまずまずの水準で伸びています。銀行等は
「資金需要なくて大変だー(+o+)」
になっているわけであります。
と、なるとやることは大きく二つ、
☆1 審査基準を緩める
☆2 ノンバンク貸出を増やそうとする。
になるのであります。
耳に入ってる範囲でも、「今年から審査基準を抜本的に見直し
とにかく利用しやすく致します」
みたいな話が大変多いのです。
それと余談ですが、経済ブログで見かける一部意見に、債務超過
なども含め枯渇的な資金需要があるのだから、流動性の罠は成立
しない、などという意見が散見されますが、これは???というか
めちゃくちゃですね。
銀行やノンバンクが金を貸すというか、一般の人でもそうでしょうが、
金を貸すかどうか決めるポイントは、
償還能力と担保です。
この両方が欠けている資金需要は資金需要ではありません。
決算が連続赤字で有力な担保がなければ、資金調達は親族や親しい
友人以外からはできません。
さてちょっと横道にそれたけど、
ノンバンクが銀行の補完機能を果たしているのは、
ひとつは、金融庁やBISの問題で銀行では貸せない先に貸せる。
もうひとつは、例えば不動産担保融資という不動産の担保価値
にバイアスを置いた審査について銀行にノウハウがない・・・銀行
は基本的に担保は添え物、不動産鑑定能力は低いと思います。
の二点が大きな理由になります。
クレジット良好な大手ノンバンクに対する貸出競争も既に始まって
います。
リーマンショックの前のように、ノンバンクの新規立ち上げを大手
銀や大手外資などが行う動きも出てくるかもしれません。
リーマンショックの前はリーマンブラザーズ関連のリベルタス住宅ローン
とリーマンブラザーズコマーシャルモーゲージの二社だけで、貸出残高
が一兆円程度あったと記憶しています。
金融緩和環境が継続する限り、☆1と☆2の動きが継続し、貸出は
伸び続け、企業部門等の資金調達の良好さは継続、日本経済の発展
に大きく貢献するでしょう。
次回は、この良いことづくめにみえる、貸出増加など金融政策の
懸念すべき副作用と、足元の副作用の程度などについてデマを
流したいと思います。