妻がくも膜下出血で倒れて96日目。

リハビリ病院に転院して52日目。

 

面会に行くとリハビリ中でした。

要介護認定の通知を

ソーシャルワーカーさんに伝えようとしたのですが

今日はお休みでした。

連休明けでいいか。

まだ少しリハビリの時間があるので

リハビリ室を覗きに。

いたいた。

いつものOTさんと別のOTさん。

それに研修の方かな?

妻一人に3人が。

ビー玉をコップに入れていた。

指示通りに出来なかったのか

首をかしげている。

その間にいつものOTさんと

要介護認定の話をした。

家屋調査に入り

リフォームするところを

細かくチェックするそうです。

それとOTさんが家に帰ってやりたいことをたずねたところ

「料理」と言ったそうです。

えっ、パチンコじゃなかったの。

まともなことを言い始めた。

これから料理の作業も取り入れるとか。

包丁は持てないかもしれないとも言われました。

作り方さえ教えてもらえれば

私が作りますよ。

それと「火」が危険だそうです。

もちろん火事の心配もありますが

脳の病気は「てんかん」のリスクがあるとか。

炎とか明るい光とか。

最近のパチンコ台はまぶしいから

パチンコは無理かも。

作業のリハビリが終わりデイルームへ。

 

今日のスケジュールは?

何も書いてない。

「今日シャワーだったよね?」

「シャワーした」

「午前中は何したの」

「何したかな?」

 

「トイレは?」

「行こうかな」

初めてのトイレ介助。

「自分で脱ぐ」と言うから

倒れないように支えて。

パッドを換えて。

リハパンが汚れていたので交換。

いきなりこんなことまで。

「ズボンを上げて」って。

妻は倒れないように手すりにしがみつき

私がリハパン、ズボンを上げる。

おぅ、完璧じゃないか。

 

ベッドで寝ると言うから

病室へ。

横になって「もう少し上」

妻を抱き上げてずらそうとしたが…。

思わず言ってしまった。

「お姫様抱っこは出来ません」

 

寝ているところへPTさんが来られた。

いつものように装具と4点杖でリハビリ室へ。

足のマッサージから始める。

次に立ったり座ったり。

右足のかかとが着くか着かないか。

少しずつ良くなっているとPTさん。

装具を着けて

「装具にかかと、着いてます?」

「浮いてる」

ぐっと押し込んで

「どうですか?」

「いっぱい。つまってる」

「新しい表現ですね」とPTさん。

フロアを歩いて

階段の練習をして。

階段は以前より良くなっていると。

 

リハビリが終わり病室へ。

テレビを見ながら

「シャワーは昨日だった」って言い出す妻。

「寝たのがいけなかったのかな?」とも。

妻はお昼寝でも一回寝れば日付は更新される?

「あなた、4日ぐらいずーーっと寝ていたのに」

って言うと

「ほんで訳分からんようになったのかな?」

「気が気じゃなかったよ」って言うと

「痩せた?」

「うん、10キロ痩せた。

いいダイエットになったよ」

 

食事の時間。

昨日は失敗したので

今日は失敗しないように。

無事に終了。

歯磨きも終わり

もう少し話をしていた。

妻が「もしあのまま逝っていたら」

「あなたが死んで喜ぶ人は一人もいませんよ」

妻にも聞いてみた。

「リハビリするぐらいなら死んだ方がよかったって思う?」

「いいや」

「じゃぁ生きててよかったやん」

 

「そろそろ帰るわ」

「洗濯物持った?」

「今日はたくさんあるよ」

 

明日から雨だというのに。