*   S   *




翌朝 . . .




「 ただいま 」


「 おかえり 」


「 しょーちゃん、ごめん 」


「 なんで雅紀が謝るんだ、オレの方こそ… 」


「 ううん、オレがしょーちゃんの気持ちをき

    ちんと聞かずに出ていっちゃったから…

    だから、ごめんね 」


「 雅紀… 」


「 申請がダメな理由を聞かせてほしい

    しょーちゃんの気持ちが知りたい 」


昨夜は泣いたんだろう。

腫れぼったい目元、少しかすれた声がいじら

しくて抱きしめた。


「 雅紀のことを愛してる 」


「 うん 」


「 離したくないし、ずっと隣にいてほしい 」


「 うん 」


「 だけど雅紀の未来を縛りたくない 」


「 ……… 」


「 雅紀にはいつでも自由に… 」


「 しょーちゃん! 」


「 うおっ 」


ドンッ


いきなり勢いよくオレの腕から抜け出した雅

紀に壁ドンされた。


「 いい加減怒るよ

   オレはしょーちゃんが大好きなんだよ!

   子供の頃からもう20年以上! 」


「 お、おう 」


こんなに怒った雅紀は滅多になくて思わず怯

んでしまう。


「 オレのこと見くびるな!

    18歳のあの時からしょーちゃん以外の人と

    どうこうなるなんて考えたことない

    しょーちゃんのそばにいられない自由なん

    ていらない

    歳の差もそんなの関係ない

    他には?しょーちゃんはなにが心配? 」


「 雅紀… 」


「 お願いだからずっとそばにいさせてよ 」


雅紀の確固たる思いにもうなにも言い返すこ

とはできなかった。