別荘に着いてさっそくピザを作り始めた。

とはいえ、ピザ生地はもう用意されていたか

ら具材を切って伸ばした生地にのせるだけ。


「 このピザ生地って櫻井さんが作ったの? 」


「 いや、後輩の松本に頼んだ 」


「 松本さん? 」


「 あぁ、職場の後輩

    " JUN " ってキャストいただろ? 」


「 あっ櫻井さんと同じSSクラスの? 」


「 アイツは料理が得意でな

    そのトマトソースも松本のお手製だ 」


「 すごいね 」


「 オレは料理だけはどうもダメだ 」


「 くふふっ

    櫻井さんにもできないことがあるんだ 」


「 相葉は包丁に慣れていそうだな

    料理をするのか? 」


「 一人暮らしだから自炊はしてるよ

    櫻井さんはどうしてるの? 」


「 ほぼ外食かコンビニ 」


「 そんなんじゃ身体に悪いよ 」


「 じゃあ、相葉が作ってくれ 」


「 たいしたものは作れないよ? 」


「 相葉の手料理が食べたい 」


「 えっと…じゃあ今度作ろうか? 」


「 あぁ、楽しみにしてる

    ほら、もう釜に入れるぞ 」


「 うん………うわっすごい!あっという間 」


1分ちょっとでおいしそうに焼き上がったピザ

が釜から出された。


「 何を飲む?ビール?ワインもあるぞ 」


「 そんな、いいよオレだけ 」


「 今日はデートプランのサービスデーだから

    遠慮するな 」


「 くふふっじゃあ遠慮なく 」


櫻井さんがホントに優しくて、そしてすごく

楽しくて…


そんな時間はあっという間に過ぎて、気がつ

けばもう日が暮れようとしていた。