車で1時間半くらい走ると海が見えてきた。


「 うわぁ久しぶりに海見たなぁ 」


「 もうすぐ着くぞ 」


「 オレね、実家が千葉で海が近かったからよ

    くサーフィンやってたんだ 」


「 へぇ、もうやってないのか? 」


「 就職してからはなかなか行けなくて…

    でもまたやりたいな 」


「 いつでも車出してやるよ 」


「 へ? 」


「 サーフィン、やりたくなったら言えよ 」


「 うん、ありがとう

    でもなんでそんなによくしてくれるの? 」


「 まだわからないか? 」


そんなこと言われてもわかんない。


「 友達…だから? 」


「 オマエのことを友達とは思っていない 」


「 え… 」


だったらますますわからない。

てゆうか、ちょっと…かなりショック…


「 答えがわかるまで待っててやるよ 」


赤信号で車が止まると櫻井さんがオレの頭を

クシャクシャッと撫でた。