*   A   *




翌朝 . . .




「 雅紀、行くぞ 」


「 うん、今行く 」


サイフとスマホも持ったし、よしOK。


「 お待たせ、しょーちゃん

    お世話になりました 」


「 こちらこそ、朝食ありがとう 」


「 どういたしまして 」


先に靴を履いて待っていたしょーちゃんの隣

で靴を履いていると不意に腰を抱き寄せられ

た。


「 んんっ 」


そして、クチビルが塞がれてシタも入ってき

て昨夜のような甘いキスが始まる。


「 雅紀… 」


合間に囁かれる自分の名前にゾクッと背中に

痺れが走った。


チュッ


頭がボーッとしてきた頃にやっとクチビルが

離れてしょーちゃんと目が合う。


「 考えるって言ったじゃん

    それまでこうゆうのはなし 」


「 これもよく踏まえて考えてきてくれ

    オレ達、相性いいと思わねぇ? 」


「 なんかヤだ、その言い方 」


「 ふははっ

    ほら行くぞ、遅れる 」


「 なんだよ!しょーちゃんのせいじゃん 」


「 おっしゃる通り 」


関係は変化したけど変わらない二人の雰囲気

に安心した。